『怖さ2倍作戦』 小藪千豊「スノーボード」
娘は時々怖い夢を見たというようになった。
恐怖心というのはや脳の発達にともなって、複雑に変化するように感じる。
最近の娘が怖いというのは「怪獣」「鬼」「お化け」である。
先日、絵本に描いてあるクジラが怖いというのでそのクジラの絵を見たら
口が大きくて、大きな歯が並んでいた。
大きな口、歯(牙)というのが子供には怖さなのかもしれない…と思った。
そういえば子育て支援のサイトを見ていたら、「イスのまちのコッシー」子供向けの番組に出てくる“ガジル”という口がやたらにでかくて何でも食べてしまうキャラクターが怖いという子供が多い…と書いてあった。
ということは恐怖の根源にあるのは食べられるということなのかもしれない。
生物は多くの場合、他の生物の餌となることでその生涯を終える。
考えてみれば苛酷で厳しい運命である。
だからこそ生物というのは食べられることへの恐怖をしっかり持って、それから逃れるべく、生き残るための懸命の努力を行っているのだろう。
逆にいえば恐怖という感覚があるからこそ生物は生き残れるといえるかもしれない。
生き残る為に恐怖という感覚を発達させたというべきなのだろうか。
その恐怖という感覚が、幼い娘の中に芽生え、発達しているというのはなかなか興味深い。
というわけで、娘があんまりいうことを聞かないと
「怪獣が鬼を背負ってやってくる」
などといって脅かしたりする。
『怖さ2倍作戦』である(笑)
妻に、口が大きいとか食べられることが子供にとっての恐怖につながるのではないか…みたいな話をしたら
「じゃあ、おちょぼ口の鬼は怖くないの?」
と切り返された。
うーん…
私には妻の不思議な発想力がちょっと怖かったりする。
旬の芸人さんが自分の体験したとっておきの話を披露する「すべらない話」が面白い。
主にYoutube見ているのだが、芸人さんの真剣勝負の感があって面白い。
最近、出色の面白さだったのが小藪千豊氏の「スノーボード(だんじり野郎)」。
こちらは2時間を超える長編。じっくり見たい方向け。
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