竹の徹底活用術

 


今朝は庫裏の横にある温度計がマイナス10度だったと老僧が驚いていた。

道理で寒かったはずである…



暫く前に餌をやった野生のタヌキは味をしめたのか飼っているコーギー犬の餌を食べに来ているようだ。


コーギーは黙認しているが、自分より小さなタヌキが怖いのか…


妻が庫裏の裏手の山で野生の鹿を見たと言っていた。

鹿も昼間から出没するとは、余程、食べ物に困っているのだろう。





「現代農業」というのは面白い雑誌で時々買うのだが、時々、過去の記事からセレクションした特別号が発売される。



最新号は「竹 徹底活用術」である。


地方では竹は厄介者である。


竹を資源として活用する方法は無いか?
はびこる竹や笹を駆除する方法はないか?


というのが大きな課題である。



いくつか面白い記事をピックアップ。



ぬか漬けというとぬか床を毎日かき混ぜるというのが常識である。
ぬか漬けを旅行先にまで持っていってかき混ぜたなどという話も聞いたことがある。


米ぬかに竹のパウダーを半量混ぜることで適度に通気性が保たれ、かき混ぜる必要がなくなるのだとか。


私は梅干とキムチ以外はあんまり漬け物は食べないのだが、「かきまぜる必要のないぬか床」というのは面白いアイディアである。




笹というのは繁殖力が強い植物で、短期間にはびこってしまう。


笹退治の方法としてソバを植えるというアイディアが載っていた。

ソバが他の雑草との競合に強いことは江戸時代の農書に既に書かれているそうだが、境内に笹のはびこっている場所があってこれも是非試してみたいアイディアである。




一番、関心のあるのは竹の退治方法である。

この雑誌の中で一番反響の大きかったと思われるのは竹を12月から翌年の2月までの間に1メートルの高さで切ると早いもので1年。太いものでも2、3年で根元から枯れるというのである。

この高さで竹を切ると竹は地上に水分を吸い上げて自然に地下茎が枯れるのだという。


さらに1メートルの高さで切ることで低い姿勢で作業することなく竹が切れ、しかもテコの応用で地上部を揺らすと根こそぎ抜けるという効果もあるそうである。


枯竹剤のような薬品を使わず、竹を枯らすことができるというのはとても素晴らしいアイディアである。


園芸の本にも竹は冬に切ると枯れると注意がされていて専門家の間では常識だったのかもしれないが、このアイディアは反響が大きかったようだ。


檀家さんにも竹がはびこって困っている人が多いのでこの話をすると熱心に聞いてくれる。



私も現在、試しているところだが、ひとつだけ難点を挙げるとすると地上に1メートルの高さに竹が突き出ていることで切った竹を振り回したりする時にひっかかったりして作業しにくいことがあることである。



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