東京大空襲を忘れない
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「3月10日は東京大空襲の日だ、2時間で10万人が死んだ」
昨日、老僧が漏らした言葉が忘れられない
檀家さんも2名がこの東京大空襲で亡くなっているそうである。
私は震災のニュースの中で東京大空襲のことをすっかり忘れていた。
東京大空襲の死者は10万人以上とも言われる。
東日本大震災の死者・行方不明者が2万人に届かないことを考えると10万人という死者の数がどれほどの惨事であったかがぼんやりと分かる。
【東京大空襲】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E5%A4%A7%E7%A9%BA%E8%A5%B2
日本の瓦屋根は優れた防火建材だが、東京空襲では焼夷弾が屋根瓦を突き破って屋内で発火炎上するように計画されていた。
屋根瓦に防火性があっても屋内で発火すれば、襖、障子、畳といった燃えやすい建材を使った日本家屋は瞬時に火炎に包まれる。
アメリカはこうした日本家屋の特性を丹念に研究したうえで焼夷弾を開発した。
東京大空襲は爆発・爆風による殺傷ではなく焼夷弾による一般市民の焼殺を綿密に計画し、実行したものである。
東京大空襲は戦争遂行の手段として極めて狡猾、残酷な行為である。
アメリカが日本人を無差別に焼殺すること企図した行為については忘れてはならない。
原子爆弾の投下と並んで都市部への無差別攻撃は当時の国際法に照らしても非道な行為である。
そのことをいつの間にか日本人の戦争責任とすりかえる人々がいるが、それは違う。
戦争の過程であっても非は非である。
そう考えると東京裁判なるものがいかに虚妄であるかがひしひしと感じられる。
いつの間にかイランとイスラエルは一触即発の状態にある。
世界の混沌はとどまることがない。
平和憲法なるものを遵守していて日本は平和でいられるのだろうか。
そのことに一体だれが責任をとってくれるのだろうか。
「想定外」の一言で責任を回避できることを忘れてはならない。
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