薪作り−腰痛=古武術?


今月の舞鶴市報を読んでいたら薪ストーブ用に樹林の伐採を行う…と書かれてあった。




市民に無償で樹木を提供してもらい、それを伐採して薪にして配布し、薪ストーブの普及を図るのが狙いらしい。




新しい施策に興味深々である。


薪ストーブは興味あるが子供が小さいと危ないのと、経費がかなりかかるのが難点。



近隣の山には人が立ち入らなくなって大きくなった広葉樹林が沢山ある。


これを薪にできるというのは魅力である。



山寺なら薪は簡単に作れるが、市街では薪は買うものである。
(知り合いのお坊さんはひと冬の薪代が30万!もすると言っていた)




この冬の大雪で林道に倒木が多いし、お墓の真ん中に立っていて邪魔な杉の木などを伐採してもらえれば幸いと農林課(林業振興課)へ電話したら「伐採対象は広葉樹林に限る」とのこと。







数日前に駐車場の倒木を回収したらトラックに1杯あった。



調子に乗って斧で薪割りをしていたら久々に腰痛になった。



たまたま購入した整体の本でなんとかピンチをしのげたが、薪は最低半年は乾燥させてから使いたいので6月までに1年分の薪を調達しないといけない。


弱った体がよみがえる 人体力学

弱った体がよみがえる 人体力学



薪割りは重い斧やハンマーを振り回す作業である。
(斧で割れない樹はクサビを打ちこんでハンマーで割る)


先端が重いものを振るという動作は相当腰に負担が掛る。


特に振りかぶったり、振り下ろす時に上体を大きく反らせるのもやはり腰に堪える


薪割りのフォームや力の入れ方、抜き方、を変えたいと思っていたら面白そうな本を見つけた。




表紙に杖術の写真が載っていたので、杖を振り上げる動作を薪割りの応用できないかと思ったのだが、重点的に説明されていた<肩甲骨の動かし方を変える>という動作がどうも役に立ちそうだと気がついた。



古武術関係の本を読むのが好きだが、本書は非常に分かりやすく、今まで読んだ中で出色の出来である。






ところで、少し気になっているのは柔道が必須化されることである。


先日、10人ほどで話していたら、高校体育の柔道でケガをしたという者が何人もいた。


頭蓋骨、頸椎、脊椎を強打したり、損傷すると取り返しのつかないダメージになるが、柔道が必須化されれば、こうした重篤な事故は激増するにちがいない。



身体の使い方を根本から変えるという意味では柔道よりも、本書で説かれている古武術のようなものはとても良いと思う。




古武術を習う」のではなく、その合理的な動きや、身体に負担が掛らない動き、
を応用してスポーツ、労働、余暇に生かすというのは本書の趣旨である。


最近は古武術を介護に生かすといった趣旨の本まで出ている。



古武術介護塾―日々の介護がラクになる!!

古武術介護塾―日々の介護がラクになる!!



合理的で、身体に負担をかけず、パフォーマンスをアップするというのは大変に素晴らしい。


いわば身体の使い方のインフラストラクチャーとしての古武術である。





身体にインフラストラクチャーがあるように心にもインフラストラクチャーがあって、仏教的な考え方がその役割を果たせたらいいなと思っているのだが。



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