オーラの光
「家の光」という雑誌がある。
JAグループの出版する農業系総合誌である。
久しぶりに手にとってみて、やっぱりというか昔にくらべてとてもポップな印象を受ける。
昔から人生相談のコーナーがあって、子供の頃から読んでいたが、
何が驚いたといって、この人生相談の回答者が美和明宏さんなのである。
JAの家の光×美和明宏
ものすごくミスマッチな気がしないでもない。
寄せられる質問も
「息子を殺した嫁が憎い」
7だの
「体の相性だけ良い彼が忘れられない」
だの
ものすごくナマナマしい…
そのナマナマしい相談に、美和氏がバッサバッサと快刀乱麻を断つ如く回答してゆく。
これはかなり面白いというか、なかなか壮観である。
しかもその誌面が農業を中心にした家の光だからなおさらである。
美和さんは熱心は仏教信者で、残念ながら美和さんの仏教観には相容れないものも感じるが、人生のリアルな問題について、これだけ、小気味よく、知的に、ユーモアを交えて回答するのはなかなかできないことだと思う。
それは彼(彼女)が半端でない人生経験を積んでこられた、ということに他ならない。
仕事がらいろんな相談を受けることが多いが、自分自身がブレずに、相手の立場にもなって回答するというのは本当に難しいことである
美と醜、善と悪、清と濁…生きるということはそれらを呑み込んで、昇華し、自分を少しづつ高めてゆくことだと思う。
この人の人生の経験値の高さはやはり半端ではない。
光というのはプリズムにかけると、いろんな色が出てくる。
人生の光というのがあるとしたら、無数の色が上手く合わさると、最後には無色透明の純粋な光になるのかもしれない。
自分の中にある弱さも、醜さも、愚かさも、いつかは光に変えられるのだろうか。
- 作者: 美輪明宏
- 出版社/メーカー: 家の光協会
- 発売日: 2011/01/27
- メディア: 単行本
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【表紙がかなりカッコイイですねえ】
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