5月の雨 憎まない食べ物 最大の奇跡
寒さという長い長いトンネルをようやく抜けたようである。
本日は終日雨模様。
午前中、檀家さんの家で話をしていると奥さんが「雨が降ると心が落ち着きますね」と穏やかに言われたのが印象的だった。
しとしとと降る5月の雨は確かに心を穏やかにする。
檀家さんの家は少し小高い場所にあり、玄関を出ると眼の前に周囲の田んぼが広がっていた。
若い稲が植えられた田んぼの水面に雨が波紋を描いていた。
お寺にはいろんなダイレクトメールが届くが、ある寺院向け出版社のカタログに「なぞなぞ法話」という本が紹介されていた。
試しにこの会社のHPを見るとこんなことが書いてあった。
『仏教ではこの世を四苦八苦の世界としています。その苦の中に、恨んだり憎んでいる人や、いやな出来事に出会わねばならない苦しみとして、怨憎会苦(おんぞうえく)というのがあります。
食べ物の中に決して人を憎まない食べ物があります。何でしょうか?』
答えは…
『肉まん』
前フリは仏教風だが…これは単なるなぞなぞの本ではないだろうか。
他にも
「満員電車に乗っている鳥は→コンドル」
「うがいをするヘビは?→ガラガラヘビ」
みたいなことが書いてある
この本…多分売れないと思います…
- 作者: 片山洋次郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/10/08
- メディア: 単行本
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中古書店で片山洋次郎さんの「骨盤にきく」を購入。105円なり。
「聞く」と「効く」が掛け言葉のようである。
ベースにあるのは野口整体だが、独自の観察がちりばめられている。
基本の脚あげは、骨盤の緊張をゆるめ、弾力をつける方法である。
タオル一本で簡単にできるが、たしかに腰まわりや背筋がゆるむ気がする。
骨盤は骨格の要だが、固定したものではなく、生き物のように呼吸に伴って収縮を繰り返し、季節や年齢によってもいろんなサイクルで変化するという。
また骨盤は頭蓋骨や肩甲骨の動きとも連動しているのだという。
なかなか面白い。
身体論について書かれたものを読むことが多いが、身体というのは小さな、そして偉大な宇宙であり、精緻なシステムなのだと感じる。
こんなことが書いてあった。
人は、六十兆個もの細胞が協調し、しかも体内に棲む細菌やウィルスと戦い、または共生するという、絶妙なバランスをとりながらまとまった生命体として生きています。それ自体が目もくらむような「奇跡」なのです。
それに比べれば、難病が治るということは、かなり小さな奇跡に過ぎません。医療技術がどこまで進歩しても、しょせん「お釈迦様の手のひらの中」です。
当り前に生きていることが最大の奇跡というのはとても大切な認識なのではないだろうか。
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