こいつに近寄るな 「アマテラスの誕生」 鶴瓶の私落語「青木先生」

 


先日、竹藪で竹を間伐していた。


ノコギリで竹を切っていると、しなった竹がブンブンと不思議な音を立てる…



ブンブンブンブンブブブブブブブブ…



不思議な竹だな…と思っていたが、


かなり経ってから、


ブンブン言う音は竹の根元に居た大きなスズメバチの羽音だと分かった…


スズメバチはこちらには向かってこず、空に飛びあがっていった。


このスズメバチがとにかくデカイ…ソ連の軍用ヘリコプターみたいである。


関西には8種類のスズメバチがいるそうだが、オオスズメバチという種類が一番体が大きい。


しかも攻撃的で、さらに困ったことに土に中に巣を作ることが多い。


樹上に巣があればすぐに判別できるが、土の中に巣があるとうっかり近づく危険が大きい。


私も何年か前に山で草刈りしていて土中のスズメバチの巣に気が付かず刺されて痛い思いをした。


今日も庫裏に一匹オオスズメバチが侵入したが、妻が一生懸命殺虫剤を撒いて撃退。


庭でオオスズメバチの死骸も見つけたのも妻である。






アマテラスの誕生―古代王権の源流を探る (岩波新書)

アマテラスの誕生―古代王権の源流を探る (岩波新書)



昨日、高速パラ読みで読了した「アマテラスの誕生」。



アマゾンのレビューが20余りついていたので思い切ってマケプレで買ったが大アタリである。



本書の骨格はアマテラス論。


日本の神の中心にいるのがアマテラスというイメージが強いが、かってはタカミムスヒという太陽神が主神であったという。


それがいろんな理由でアマテラスに交替させられていったというのが本書の大きな流れ。



かなり意外な話だが著者の語り口が実に明快。きっちり卓説してゆるぎない。



本書のもうひとつの特色はこの交代劇をただ叙述するだけでなく、



ヤマト王朝から8世紀にかけての様々な研究の言及し、論点を整理しながら叙述をすすめていることである



研究者の常識や到達点といったものを素人も手軽に概観できる。



これがなかなかできそうでできないことだと思う。



論点を解きほぐし、諸研究を縦横にピックアップする手際が良い。



アマテラスの誕生 (講談社学術文庫)

アマテラスの誕生 (講談社学術文庫)



アマゾンで同じタイトルの「アマテラスの誕生」という本を見つけたがこちらも面白そう。



アマテラスが実は蛇体であるとか、女神ではなく男神でもあるなどなどの内容らしい。




古代人にとっての神(神といういうと一神教的イメージが強いので「カミ」というべきか…)とは定まって、厨子の中に鎮座する存在ではないようである。


時に降り立ち、動物に姿を変え、人間を交わって子孫をなし、夢の中から語りかける…



神社そのものも移動することがおおかった。



神あるいはカミを祀った社とはどのような存在だったのか…


大変興味深い。


蛇 (講談社学術文庫)

蛇 (講談社学術文庫)




ちなみに伊勢神宮御神体は鏡だが「鏡」の語源は「蛇の眼」(カガメ)であるというのが吉野裕子さんの説である。 


同じく昨日読んだ「倭人伝を読みなおす」では伊勢神宮が現在の地にさだまったのは鏡を磨くのに必須の存在でああった丹の生産地であったからと書かれたあった。この近辺は良質の丹が採れたのだというこのことも面白い。




倭人伝を読みなおす (ちくま新書)

倭人伝を読みなおす (ちくま新書)




Youtubeで釣瓶の私落語「青木先生」を発見。



私小説に対して私落語なのだろう。



日常生活のなかから抱腹絶倒の世界が現れるのはこの人の真骨頂である。





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