「FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE(9)」発売  古代の朱

FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE(9) (ヤングガンガンコミックス)

FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE(9) (ヤングガンガンコミックス)


発売を心待ちにしていた太田垣康男FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE(9)」が今月末に発売の予定。


いよいよ「羊飼い編」が佳境へ。


とりあえずアマゾンに予約…ポチッとな!


餓狼伝(25) (イブニングKC)

餓狼伝(25) (イブニングKC)


餓狼伝」も休載になり、「FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE」は定価で買っている唯一のマンガである。


そういえば「刃牙」の親子喧嘩もそろそろエンディングとのこと。


一体、どんな決着になるやら…



昨日、コンビニに行ったら懐かしのコブラが書棚に並んでいたので思わず高速立ち読み。


ストーリー、作画、台詞、アイディアどれも素晴らしい。


ストーリーのスピード感、洒脱さ、全体を包む大人の雰囲気…


今読んでも飽きさせない…


7月になればお盆の準備に追われるが、この時期は雨で外仕事も少ないので山寺的には読書に格好の時期である。


最近、考古学者の森浩一さんの本を10冊ほど買った。


イチオシは「倭人伝を読みなおす」。


倭人伝を読みなおす (ちくま新書)

倭人伝を読みなおす (ちくま新書)



倭人伝」の詳細かつ大胆な解明であり、邪馬台国の所在を始めとする重要な問題が忌憚なく語られている。それでいて読みやすくグイグイ引き込まれる。


今日、パラ読みしたのは「縄文・弥生の生活」(中央公論出版)



最終章は「基層としての木の文化」。



旧石器時代縄文時代には植物資源を縦横に駆使する文化があったという。高度な木の文明があったようである。


東大寺の大仏殿に使われているような巨木を使いこなし、材質の選択や加工、運搬に高度な技術が使われた。


「日本の旧石器文化は実は、木を生活用具に使いこなした文化で、石器はある場合には木を道具として加工するためのものではなかったか」というくだりにはちょっと考えさせられた。


私が感心したり、驚いたりしていることというのは専門家にとっては常識なのだろう。


だが今の歴史教育は歴史のタームを正確に暗記することが主になって、歴史を想像するという楽しみも、最新の研究成果にワクワクすることも無い。なんとも残念である。


浅い通史を学ぶのではなく、自分の関心のある時代をもっと深く学べるようにならないだろうか。


倭人伝を読みなおす」に朱と丹の問題が少し触れられていた。


朱と丹というのは非常に関心のあるテーマである。




倭人が朱丹を体に塗る習俗があった><倭では山中に丹を産出する><中国より銅鏡と共に朱を下賜された><倭から魏へ朱が献上された>などの記述がみられる。


倭人伝」の僅かな記述の中に何度も朱や丹のことが触れられるのはどういうことなのだろうか…


銅鏡は古代文化の中で大きな位置を占めるが朱や丹は銅鏡を磨くには必須のものであったらしい。


近畿地方の前期の前方後円墳では遺骸のあたりに朱を撒くことが普通に行われ、中には200キロもの朱を使用した墳墓もあるという。




ネット上で薬師寺慎一さんの「古代人の赤色」という論文が読める。


朱と丹を「古代人の赤色」として古典に記述される朱や丹の用例を集めた興味深い論考である。ただやはり詳細については不明な点が少なくないようだ。



『朱=硫化水銀』 『丹=酸化鉄』とされる。

丹の中には鉛も含まれることもあったし、上質の朱とは別に遺骸から離れたところに散布されることもあった。

同じ朱でも純度に差が合って品質にかなりの高下があったらしい。
「朱の伝説」によれば古代には朱は黄金より貴重だったという。


まことに興味の尽きないテーマである。


朱の伝説―古代史の謎

朱の伝説―古代史の謎



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