雑事多くてして南無阿弥陀仏
兼務寺院に行く途中、山道を走っていると茂みの中に灰色の大きな動物が入っていった。
子猫くらいの大きさだったが、濃い灰色の毛並み。
顔は茂みに突っ込んでいて、下半身しか見えなかったのでかなり不気味。
妻と相談して結果第一候補は“ヌートリア”ということになった…
ヌートリアは水辺にいることが多いが山の中で見かけたのは初めてである。
兼務寺院に行く途中、何軒かの檀家さんが無人販売をしておられる。
無人でなくて有人、つまり檀家さんが座っておられることもある。
無人販売をやっているのは98パーセントが年配のおばあちゃん達である。
お店が2軒並んでいると、どちらか一方で買って、もう一方で買わないというのはかなり気まずい…
…というわけで買いたいのに買わずに我慢するか、両方の店で買う=必要量の2倍を買うかという選択を迫られる時がある…
この時期はトマトが美味しい。
本夕も檀家さんの有人販売で購入したトマトをガスパチョにした。我が家の夏の定番である。
お坊さん専門誌「寺門興隆」を読んでいたら新手の詐欺の話が…
仏像のパンフレットが送られてきて、その後、電話で
「仏像を欲しい人がいる。今注文すれば購入価格より高い価格で買い取る」
と言われるのだという。どこかで聞いたような手口だが仏像買い取り詐欺とは…
幸いこの事件は未遂で終わったそうである。
お寺もいつ何時、こういった詐欺に巻き込まれるかと思うと、なかなか安心はできないのである。
多禰寺で留守番していたら親子連れがお参りに来られたので、本堂を開けて内拝されるよう勧めた。
多禰寺は参拝者が少ないのと本堂が直近なのでそんなこともできる。
普段いる金剛院というお寺だと庫裏と本堂が離れているので難しい。
子供さんの病気平癒の祈願に来られた方だったがとても喜んで下さったのが印象に残った。
お寺というのはいろんな役割があるが、困った時や辛い時にお寺に行きたいと思ってもらえたら冥利に尽きると思うのである。
「南無阿弥陀仏」という称名と真言密教の理趣経の世界とは別のものではなく、最後には一致するのではないかと思うようになった…
結論は出ているのだが、やはりまだ南無阿弥陀仏も理趣経も良く分からない…お粗末…
そんなことを考えず、ただ称名し、理趣経を誦すればいいのか…
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