ナマハゲ直通電話 お坊さん的アイテム ありがとう、さようなら
師走のお約束映像といえば…
年越しそば、アメ横、神社仏閣、干支の置物、年賀状…
そして
秋田のなまはげ
なまはげが子供を大泣きさせている映像を見た娘が「なまはげが怖い」と言いだした。
娘はこれまでは「鬼が一番怖い」といっていたのだが、なまはげの映像は包丁を持った赤や青のなまはげがぞろぞろ集団で歩いていて、怖さ満点だったらしい。「鬼よりなまはげが怖い」とのこと。ま、似たようなものだが…
夕食後、娘が洗った食器で遊びだしたので、注意したのだが聞きいれる気配なし…
試しに、キッチンのテーブルの上にあった携帯を手に取って
「(若干、声大きめで)…もしもし、なまはげですか?…どうも…ええ…お元気?」
みたいに喋ってみたら…
食器をおもちゃにしていた娘の手がピタリを止まって、こちらをじーっと伺っているではないか。
効いてます(ニンマリ)
電話を置いたら「ねえ、なんで電話してた?」「誰に電話してた?」「ねえ、ねえ」と頻りに聞いてくる
効いてます…(ニンマリ)
この手は当分使えそう。
ナポレオンは言ったそうである「人を動かすのは利益と恐怖」だと。
本日は法務3件。
法務先で朱扇を忘れていることに気がついた。
宗派にもよるが朱扇は基本の持ち物である。
冬の装束に帽子と呼ばれる白布がある。
帽子は首元に掛ける。伊達で白いマフラーを掛ける芸能人がいるがちょっと近い。
この帽子は元々頭に被ったものらしい。
高野山や比叡山のような高地で冬季に剃髪のままだと寒いはずである。
試しに頭から被ってみるとかなり温かい。
武蔵坊弁慶が頭から白い頭巾を被っているがあれも多分、帽子の一種だと思う(確証はないが…)
帽子は防寒の為のものなので時代劇で夏に弁慶が頭巾を被っているのはおかしいのかもしれない(笑)
ただこの帽子は大きな法要などの正装では夏でも付ける。(当然だが、かなり暑い…)
防寒という目的を離れて儀礼的アイテムになっているのである。
朱扇も本来は扇なので冬に持つ必要はないかもしれないが、やはりこの朱扇も儀礼的な持ち物となっていてオールシーズン携帯することになっている。
夏炉冬扇という言葉があるが長い歴史を持つ装束というのは面白いものである。
大晦日最後の法務は昨日永眠した飼い犬の供養。
近くの斎場で荼毘に付してもらって遺骨を納め、読経した。
私はあまり良い飼い主ではなく、世話は殆ど妻にまかせっきりだった。
今にして申し訳ないという気持ちが湧いてきた。
遺骨を納めたのは動物供養の為に今年作った施設である。
早々に自分の飼い犬を納めると思わなかった。
お墓はブルーパールという貝殻の化石で出来た石材でできていて、陽に当ると光の粒がキラキラ光って、命の光のように見えた。
ありがとう、そしてさようなら。
合掌
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