大根の白さも白し村行事
境内に残雪少々。
雪が溶けて境内はたくさんの水たまりができている。
今日は娘がころんでこの水たまりの中へ全身ダイブ…
もっとも予報では明後日は暴風雪とのこと。どれくらい降るのやら少々心配である。
娘は最近、「トムとジェリー」のDVDにハマっている。
アニメが好きなのはどうも父親の遺伝らしく、映画版の「ワン・ピース」まで大人しく見ている。
将来、腐女子にならないでね…
家族と「レ・ミゼラブル」の話をしていたら、老僧が…
「ワシも昔その映画を見た。早川雪洲が出てた。」
早川雪洲って…
誰も知りませんよ…
【大根おろしと味噌汁。赤い粒は唐辛子。】
本日は正月行事の日待ち。
村の集会所で1年間の健勝を祈念する。
祈念に先だって村の方の手作りの食事を頂く。
炊きたてのご飯に味噌汁と香の物。おかずは大根おろし。
取れたての大根を唐がらしと一緒におろしたもので、醤油少々をかけて食べる。
大根おろしというのは大抵脇役でるが、ここでは主役なのである。
長年下積みだった俳優にいきなり主役がふられた…みたいな感じか。
だがさすが百戦錬磨の大根である立派に主菜の努めを果たす。見事なり。
熱いご飯と一緒に大根おろしをかきこむと、雪に逢って甘味を増した大根、唐辛子の辛味、大根の辛味が混じって食が進むこと進むこと…
もしここでもう一品でもおかずがあればバランスが狂ってしまうだろう。
おかずが大根おろしだからこそ美味しいのである。
これはギリギリのバランスで成立したメニューなのである。
集会所の前に用水路があって大根やネギが浸けられていることがある。
1月の寒い水に浸かっている野菜の肌の白さは寒さを一層際立たせる。
今日は用水路で檀家さんのお年寄りが白菜を洗っていた。
このおばあちゃんは檀家さんのなかでも屈指の“善いおばあちゃん”。
働きもので、いつもニコニコと温顔を絶やさない。
兼務寺院にいく時、大抵このおばあちゃんの働いている作業場の横を通るが、この方の笑顔を見かけると私まで穏やかな気持ちになる。いつまでも元気でいてもらいたいといつも思う。
祈念を終えて帰ろうとしたらこのおばあちゃんが白菜を2つ下さった。
こちらの大好きテレパシーが通じたのか…感謝して頂いた。
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