右のものは右へ きつねとぶどうとお地蔵さま
アマゾンでの買い物にハマっている
私にとってアマゾンというのは、古本を買うものだったのが、オリーブオイルや全粒粉など地元の商店より安く買えるのに気が付いて、食品の一部までアマゾンで買うようになった。
ただ登録されている商品数が多すぎて、とチェックするのが時々面倒になる。
最近、アマゾンで探しているのは僧衣の袂(たもと)に入れるハンカチである。
チェックなど派手な柄のハンカチは普通に売っているが、淡い色で模様の無いハンカチが欲しいのである。だが、なかなか見つからない。
僧衣を着ている時はハンカチなどの私物は右の袂に入れるのが原則。
左の袂は念珠や経本など宗務に関するものを入れるので、それ以外は右の袂に入れるよう本山で教わった。(宗派によってはもちろん違いはあると思うが)
ただ、大抵のものは右手に持つので左の袂に入れるほうが入れやすい。
ついつい何でも左の袂に入れてしまう。
去年、汗を拭くつもりでハンカチを取り出して顔にあてたら…
御骨を入れる骨袋を小さくたたんだものだった…
骨袋はサラシで作ったものなので遠目には白いハンカチにしか見えなかったと思うが。
サラシで作ってあるので感触もハンカチに限りなく近かった。
やはりハンカチは右の袂に入れるべきだと思った。
きつねとぶどう (大人になっても忘れたくないいもとようこ名作絵本)
- 作者: 坪田譲治,いもとようこ
- 出版社/メーカー: 金の星社
- 発売日: 2005/10/01
- メディア: 大型本
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昨日、中舞鶴の育児ルームに出かけたら、坪田譲治の童話が幾冊か置いてあった。
小川未明や坪田譲治など、日本の近代童話には心の琴線をかきならすような鋭い、深いものを感じる。
もっと読まれるべきものだろう。言葉が平易だが、大人の鑑賞にも十分に耐える。
昨日読んだ中では「きつねとぶどう」という話が短く、簡潔なストーリーでありながら深い余韻のあるお話だった。善哉善哉。
【きつねとぶどう】http://www.city.okayama.jp/museum/tsubota-joji/dowa_01.html
日本人にとって母性というものはとても大切なものだ。
日本の仏教のベースには観音様、阿弥陀様、お地蔵様などへの信仰があって、それはこの母性に対する感性と切り離せないものだと感じる。
優しさ、温かさ、広さ…
無限の包容力と安心
子供にとって母親の胸に飛び込めることは最高に心安らぐことである。
私達の多くは幼少期にそういった経験を経ている。
その時へ回帰したいという願望が私達の中にはあるのではないだろうか。
「オン」とは「帰命する」「供養する」こと。(「南無」も同じ意味を持つ)
末尾の「ソワカ」は真言という聖なる言葉の末尾にあってその成就を願う言葉であり、多くの真言は「オン〜ソワカ」と唱えられる。
カカとは笑いを表す言葉で「ハハハ…」の「ハハ」(即ち「呵々大笑」の「呵呵」である。)
「カビサンマエイ」は「稀有なるもの」の意味。(異説あり)
つまり地蔵菩薩の真言には<笑い声>が入っているのである。これは少し興味深い。
そして日本語では母親を意味する「カカ様」(母様)という言葉があるが、この「カカ」は地蔵菩薩の真言の「カカ」に由来するとされる。このことも面白い。
日本では地蔵菩薩への信仰が広まった時期があったのであろう。
大切な母親の呼称にするほどであるから非常な広がりを持った信仰であったに違いない。
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