法要、快晴なり   山の霊力


【高源寺山門。新緑のもみじが輝くようでした。】





【本日は22カ寺の住職、副住職が参集されました。壮観でした。】




本日、快晴なり。




兵庫県氷上にある高源寺というお寺で関西花の寺霊場会の開創20周年記念法要が営まれた。




【関西花の寺二十五カ所】http://hana25.com/




高源寺は臨済宗妙心寺派名刹である。





妙心寺派でも中峰派(幻住派)の大本山として独立性の高い一派であり、多くの末寺を持つ格式あるお寺である。




作家として有名な玄侑 宗久のお寺のこの中峰派に属する



中陰の花 (文春文庫)

中陰の花 (文春文庫)



甲子園の2倍あるという広い境内に諸堂が立ち並んで圧巻である。




両側にもみじの古木の並んだ石畳は戦国時代にタイムスリップしたような感覚に陥る。
(実際織田信長丹波攻略で焼き打ちにあって伽藍を焼失したことがあるそうである)




前日の予報では雨。ところが本日は稀な快晴。善哉善哉。




法要参加者は約400名。




善男善女がこれだけ集まれば晴れるのも当然か。




ちなみに10年前に行われた開創10周年法要は大雨に見舞われたそうである(苦笑)



(この法要は老僧が出仕したがバスの運転手が道に迷ってウチだけ大遅刻した)




控室で着替えしている時に、どこかの和尚さんが



「前回は甘露法雨でした」



と言われたので上手いこと言われるな…と感心。



「甘露法雨」とは観音経の一句。



仏の教えが雨の如く降り注いで、人々を潤すくらいの意味か。



ここら辺は「お坊さん力(りょく)」の世界。



見習いたいです…





仏殿での法要の後、方丈で第二部の記念式典が行われた。




霊場会の御住職方の法話の後、和太鼓演奏、民謡謡、オペラなど盛りだくさんの内容。




私は最前列に座っていたので脚を崩せず2時間半くらい正座(涙)




修行気分です…



【左端が当山の看板】




今回、20周年を記念して25カ寺の山門の看板を新調。





当山の看板はもみじを立体彫刻してある。




帰山して老僧に見せたら、立派なのに感心して…




「盗られたら困るから山門に掛けるな」





それでは山門の看板の意味が無い…






高源寺のHPを見ていてふと感じたことがある。





このお寺を開いた霊夢で見た天目山に似た山に堂宇を建てたことに始まるとされる。






少し思い起こしただけでも山に霊感を得てお寺を開いたという寺院開創の逸話がかなりの数に登る。




例えば近くにある西国霊場の松尾寺では唐の高僧、威光上人が中国の馬耳山に似ているとこころから青葉山に庵を開いたことに始まる。



山の持っているなんらかの霊力のようなものがお寺の創建と深くかかわっていたのではないか…




そもそも山の霊力とは何か…




これはちょっと面白いテーマだと思うので頭の中で温めておきたいと思っている。



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