ダライラマと御詠歌と心経と 「日本の籠城戦」 密教的呼吸
【映像が出ない時はyoutubeで検索してご覧ください】
ダライラマ睨下が九州で講演されたときの開会式の動画がアップされている。
御詠歌「三宝和讃」と般若心経が奉じられている。
「三宝和讃」を聞きながら睨下が左右に身体を揺らされている姿が見ていて心地よい。
- 作者: オフィス五稜郭
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2011/08/29
- メディア: ムック
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図書館で借りた「日本の籠城戦」(双葉社)が面白かった。
城の持つ徹底した合理性や機能性。
籠城側と攻城側の攻防。
籠城戦は城の強弱だけでなく知力、組織力、財力、人望などなどの総合戦なのである。
舞鶴の田辺城をめぐる攻防も紙幅は少ないがちゃんと取り上げられている。
全編カラーCGによる再現イラストがふんだんに採用されていて分かりやすい。
いろんな点で興味深かったのが江戸時代の原城をめぐる攻防である。
この戦闘に動員された幕府軍は12万人で関が原の戦いを凌ぐ巨大な軍勢である。
この事件がきっかけとなり幕府の禁教政策は強固になっていく。
このことは日本の仏教にも大きな影響を与えたはずである。
原城は廃城であったが、廃城が一揆の拠点となったことから一国一城が徹底されてゆく。
一説に反乱軍の籠城した理由はローマ教皇との密約によりポルトガルからの援軍を待つことであったという説もある。
一揆軍が国外から侵攻したキリスト勢力を援軍として幕府軍と戦っていたら
もし実現していたら日本の歴史は大きく変わっていただろう。
おそらく国外からの侵攻の危険性を察知した幕府にキリシタンの厳しい弾圧へと向かわせたのではないだろうか。
だれでも「達人」になれる! ゆる体操の極意 (講談社+α文庫)
- 作者: 高岡英夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/09/21
- メディア: 文庫
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最近いくつか整体系の体操をやったら体調が微妙に変化しつつある。
数日前に「理趣経」を読経したら、いつもより呼吸が楽になっていたのでちょっと面白かった。
体幹の筋肉が柔らかくなったので呼吸が楽になったらしい。
一時期、高岡英夫さんの著作にはまって新刊が出るたびに買っていたので蔵書を整理したら「だれでも達人になれるゆる体操の極意」という本が出てきた。
このなかで呼吸に関する興味深い記述がある。
呼吸に関わる機能を支配している脳は、動物脳や植物脳と呼ばれる下位脳で、ふつうの人は、大脳新皮質にその働きをジャマされている部分です。ですが、実はこれらの下位脳の働きが活性化されてくると、脳全体の働きもよくなってくるのです。つまり、呼吸が改善されると脳全体が改善され、脳が司っている自律神経、内臓神経、ホルモンのバランスなどすべての機能が改善されるのです。
また、腹式呼吸で体幹部の真ん中にある横隔膜を上下させるということは、横隔膜で内臓をマッサージしているようなものですから内蔵の働きもよくなると同時に、体幹部を通っている血管やリンパ管の循環もよくなるのです。
この見方は多分正しいのではないか…
呼吸=口=真言とは限らない
呼吸に関連する筋肉を制御することは身、すなわち身体の制御が不可欠である。
また全身的、全心的なリラクゼーションを実現するには意(身体意識)の操作なしにはあり得ない。
呼吸に関していえば口に対して身と意が関わってくるし、同様に身口意の3つはバラバラではなく、ひとつひとつが残りの要素と不可分なのだろうと感じられる。
真言宗の伝統的な行法が高岡氏の提唱する運動科学によって解明されたら…と考えると大変に興味深い。
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