ネズミ撃退器 仏塔礼拝
【花日記】
境内のサルスベリ咲き始め
シラン散り始める
百日草満開。
先日来、あまりにネズミが頻繁に活動するのでネズミ撃退器なるものを購入。
ネズミの活動音の聞こえるところにセットするとあきらかにネズミの居なくなる気配がするので喜んでいたが、昨晩、仏間の天上付近で盛んに活動音が聞こえるので直近にセットしてみたが効果なし。
全然活動がやまない。やはり無駄な買い物だったのか…
- 出版社/メーカー: セーブ・インダストリー
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本日は市内の真言宗東寺派のお寺で夕刻より護摩法要があり出仕。
護摩の修験衣帯を着たら…
「意外に似合いますね」
と微妙なコメントを先輩のお坊さんから頂く…
褒められたと理解しておこう!
別の方からは…
「腕が!」
「???」
「腕が別のところから出てます!」
「!!!」
慌てて着たら袖ではなく袖の脇から腕を通していたことに全然気がつかなかった(苦笑)
それくらいややこしい衣帯なのである…
2回の護摩法要が終ればいよいよ完全にお盆モードである。
私の場合、お盆が始まってからより、始まる前のほうが気分が気持ちが重い。
例えて言うなら…
子供の頃、大嫌いだった注射の前に脱脂綿で腕をゴシゴシされて、
それがもうすでに注射の痛さを連想させるみたいな感じかな…
一昨日、20年来の友人であるご夫婦が舞鶴に来られたので夕食を共にした。
本日は宮津を観光されるとのことでその前に山寺に立ち寄っていただき歓談した。
最後に三重塔の前で一緒に写真を撮った。
塔(塔婆)の原型はインドのストゥーパ(仏塔)である。
先日から読んでいる「般若経」(中公新書)によれば釈尊などの遺骨を納めたストゥーパが造られ、その周囲に僧侶などが住することも多かったという。
ストゥーパが伽藍の付属施設ではなく、寺院形成の核になったというのは大変に面白いと思った。
先日の繰り返しになるが、
日本仏教を理解するためには大乗仏教を理解することが必要であり、
その中心的な哲理である《空》を理解することが必要である。
さらに…
智慧(=般若)の完成を説いた「般若経」が大乗仏教の成立・発展と大きく関わることを理解する必要があるようである。
「般若経」を護持した教団から大乗仏教が生まれたとの説も有力である。
その意味では先日来、楽しんで読んでいる「般若経」は久々の掘り出し物で、毎日気になる箇所を読み返している。
- 作者: 梶山雄一
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2002/08
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お経というと意味が分からないものの代名詞のようになっている。
「お経みたいにムニャムニャ言ってる」とか。
「ムニャムニャ」なんて言葉は<お経>と<寝言>以外には使わないのではなかろうかと…
本来のお経とはお釈迦様の説かれた説法なので、口語的であり、もっと分かりやすかったに違いない。
私たちがお経と呼んでいるいるものはインドの経典が中国語に翻訳されたものを漢文として読んでいるので分かりにくい。
漢文を音読するということは、時に瞑想に近い心の状態になれることもある。
お経を現代語訳するという試みもあるが意味が必ずしも分かることが良いとも限らない。
だが僧侶であれ、一般の方であれ、一生懸命心をこめて読経すれば必ず神仏に通じ、また故人への供養になると思っている。
僧侶として衣を着ることはできても、心が俗のままであってはならないと思う。
謙遜でもなく正直なところ心を揺らしてしまうことがあってそのことを後から痛切に後悔することがある。
随分、時間が経ってから自分の至らなさに愕然とすることもある。
「俺はそんな在り難いお坊さんなんかじゃない!」と大声で言いたいこともある。
いつか自分で満足できる読経ができるのだろうか…と。
昨日の護摩の火炎を見ながら何卒わが身の煩悩も愚かさも焼尽されよ!と願わずにはいられなかった。
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