ズレます 夢の誕生日 大海の一滴

一昨日、夜10時頃、車で帰山したら、キツネが慌てて逃げていくのが見えた。


灰褐色の細い体がスルリと滑るように駆けて行った。


野生のキツネを見たのは初めてだったのでちょっと嬉しかった。




会話がズレることってないですか?


知り合いのお坊さんに

ラズベリーパイの本を買いました」

と言われて

「スイーツがお好きなんですね」

と言ったら…


ラズベリーパイというのはパソコンの名称でした…



「ジャンプ見てますか?」

と言われて、「たまにコンビニで立ち読みします」

と答えたら…

「少年ジャンプ」ではなくオリンピックのスキージャンプの話題でした…



時々、会話がズレます…


がんばれ日本!

がんばれ私!


夢の誕生日―山内令南作品集

夢の誕生日―山内令南作品集


文學界新人賞を受賞直後にガンで他界された山内令南氏の作品集「夢の誕生日」を贈本していただいた。


川柳、詩、俳句、短歌など87の作品が収められている。



この世にてたまたま巡り合う きみと

日がな一日空を見ていて空になる

わたくしを抜け出せなくて午前二時

春眠や抱き締められし夢の果て

身の内の滝の音聞く夕べかな




無題の詩のなかにこんな一節がある。

千円カットの待合室で運命について考える。

自分がここにいることをたどると、数え切れないほどのご先祖様の存在に気づき、その不思議と敬意に頭を垂れる…



そして自分は「幸いの人でなくてなんだろう」という結論にいたる。



50年あまりの生涯を閉じるにあたってどんな思いが去来したのだろうか



いつか死を迎えるという点では誰もが等しい運命を生きている。



私自身は自分の死を目前にして自らを幸いと祝福できるだろうかと時々考える。



先日読んだ本に確かこんな趣旨のことが書いてあった。


海の水の一滴は僅かな一滴ではなく、大海の全てがそこに詰まっているのだと。


私もまた小さな小さな一滴の生命である。生命という大海の一滴である。






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