いたちごっこ 春の空

 



朝、兼務寺院に行く前にふと違和感を覚えて目をこらすと…


物干し場のあたりに置いてある檻に何か動物が入っていた



茶色い毛皮が雨に濡れているが、細い体に長い尻尾がついている。


これはイタチではないだろうか。

(後から老僧がリスだというのだが私にリスに見えない)


見た目は可愛いが、近づくと、檻の中から鋭い鳴き声と共に激しい勢いでこちらに向かって飛びかかってくる。


必殺の気合のようなものを感じて鳥肌が立った。


しなやかな体が恐ろしい勢いで飛んでくる。
檻に遮られていなかったら私の体に噛み付いていただろう。


野生の動物はなんと激しく、鋭く、美しく、凛然としていることか。


よく動物をテーマにした番組でタレントが「可愛い!可愛い!」を連発して動物の赤ちゃんと戯れているが、こういう時の可愛いという言葉にはどこか上から目線のようなものを感じるのだ。


可愛いといわれている動物のほうが私には人間よりよほど美しく真摯な気がすることがある。



昨日、兼務寺院の山門でアライグマが檻に入った。ところが今朝になって

確認してみると檻の中のアライグマが忽然と消えていたのでびっくりした。

檻は固定されていたので中からストッパーをこじ開けたとしか思えないが、そんなことが可能なのだろうか。ちょっと不思議である。

今年に入ってアライグマが3回檻に入ったが、2回逃げられている。

1勝2敗である…

ちなみに舞鶴市内で今年に入ってから30匹以上のアライグマが捕獲されたが殆どが寺院の周辺であるらしい。


兼務寺院に出かけた帰り道、運転しながら空を見上げると。


春の空の色のような気がして嬉しかった。


山寺に帰ってから近所の檀家さんと立ち話したら、その方も「空の色が変わってきましたね」と言われたので、この方も同じことを感じておられるのだと思って嬉しくなった。


イタチ?は老僧が逃がしたとのこと。千年ガヤの幹を登ってどこかえ消えていったそうである。


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