ミルクさんのランチ 幽霊のつけてるアレ
本日は好天。
妻と用事で出かけてお昼になったので八島通りにあるお店でランチ。
正確な店名前はよくわからないが勝手に「ミルクさん」と呼んでいるお店である。
【HP】http://restaurant-milk.com/
地元の方に聞くと若い人に人気のお店とのことで前から入ってみたかったお店である。
中はこじんまりしているが、内装やディスプレイもとてもお洒落である。
若くて性格の良さそうなお姉さんが1人で切り盛りされていた。
私は水牛のチーズで作ったソースをかけた生パスタを注文したのだが思ったよりあっさりしていて美味しかった。地元の情報誌によくこのお店の広告が出ているのだがどれもものすごく濃厚な感じだったが、思いのほかさっぱりとしていたので好感がもてた。
ランチは前菜、ドリンク、バケットもついていてなかなかお得である。
夕方は2時間ほど作務。
雨雪が多くて、デスクワークが多かったので本格的な作務は久しぶりである。
駐車場の周りにに立ち枯れの木が何本かあったので切り倒した。
お風呂の薪の調達が急務なのでまことに都合がいい。
数日前に庭園の池から鹿の死骸を引き上げたのだが、見いくと綺麗さっぱり無くなっていて、脊椎や大腿酷骨など大きな骨くらいしか残っていなかった。いろんな動物が食べにきたらしい。
数日前に本山である仁和寺から布教用の史料が届いた。
いろんな方が布教の参考になる原稿を寄稿されている中にお葬式にふれて紙の冠をかぶるのは仏になるためだ…と書かれてあって興味を引かれた。
大日如来は宝冠をかぶっておられるのでそのことと関係があるのかもしれない。
それが単なる解釈なのか、もっと典拠のあることなのかはよくわからない
葬儀の際に紙でできた三角形のものを頭につけるのを一度だけ見たことがあるが、おそらく当地では殆ど廃れてしまった習慣のようである。
老僧は紙冠(しかん)と呼んでいたが。いろんな呼称があるらしい
額紙(ひたいがみ)紙烏帽子(かみえぼし)紙冠(かみかぶり、かみこうぶり)…
今昔物語や枕草紙には僧侶や陰陽師がこれをつけて祈祷することが書かれてある。
「法師、陰陽師ありて、紙冠(かみこうぶり)をして祓をす」〈今昔・19・3〉
「法師・陰陽師の紙冠(かみこうぶり)して祓(はらえ)したる」<枕草子 109>
一昔の幽霊といえば白装束にこの紙冠が定番だった。
その由来には諸説あって魔除けという説もあるらしい。
死者に着ける場合も、親族が着ける場合もあるようである。老僧から引き継いだ葬儀のやり方では昔は三角の部分に梵字を書くこともあったようである。
この10年で葬儀も随分様変わりしている。
自宅での葬儀が激減してホール葬となり、紙冠のような伝統的な葬儀の慣習は失われつつある。
葬儀を行わないという直葬が都会では増えているというが、地方でもそのようになっていくのだろうか。
葬儀が様変わりしていることを嘆く前に私達僧侶も葬儀の意義や必要性をどれだけきちんと説明できるか、もっと心をくだくべきなのかもしれない。
【この時期聴くと切なくなる歌です】
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