山寺の夕食 旅行者の朝食
娘を寝かせるおとぎ話タイムを再会したところ…娘より先に寝てしまうという不祥事が続き久々に更新をお休みしました。
相変わらずたけのこが豊作。
昨日の夕食は…
たけのこご飯、たけのこの煮物、たけのこの磯辺揚げ、たけのこ入り中華風にゅう麺。
にゅう麺は私が作った一品である。
ちなみに一番美味しかったのは磯辺揚げである。油で揚げるとアクがうまく抜けるらしい。
本日は親戚がタッパーに入ったおかずを差し入れてくれたので蓋を開けると、団子状のものが沢山入っていた。すったたけのこを団子状にして油で揚げ甘酢をかけたものだった。
田舎ではどこでもたけのこずくしが続いているらしい…
一昨日は夢に小熊が出てきた。
理由は明瞭で密林の古書で買った米原万里「旅行者の朝食」の印象が強すぎたせいらしい。
- 作者: 米原万里
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/10/08
- メディア: 文庫
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この作品はロシア語通訳にして作家である著者の食に関するエッセイを集めたものである。
著者は通訳として200回近くロシアに渡航した経験があるので大半はロシアの食べ物にまつわる話である。
いずれのエッセイも…
食に関する薀蓄、失敗談、政治や宗教との関わり、奇談珍談、歴史譚などなどが満載。
人物や情景の描写が秀逸でぐいぐい引き込まれてしまうのである。
著者の体温や情熱が伝わってくるような文章である。
タイトルになっている「旅行者の朝食」にはこんなロシアの小噺がのっている
ある男が森の中で熊に出くわした。熊はさっそく男に質問する。
「お前さん、何者だい?」
「わたしは、旅行者ですが」
「いや旅行者はこのオレさまだ、お前さんは、旅行者の朝食だよ」
実は「旅行者の朝食」というのはロシア人にはおなじみの食品(すごく不味い!)の名前で、ロシア人はこの小噺を聞くと大いに笑うのだという。
「旅行者」がロシア通の著者のことも指していて、「朝食」という単語は食に関するエッセイ集であることを指しているのは察しがつくだろう。
かようにこの本にはいろんな仕掛けや遊びが横溢している。
ここ数ヶ月で一番強烈な印象を受けた本だと自信をもって言うことができる。
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