カブトムシ探し この心これ仏なり
【本日も蒸し暑い1日でした】
夕食後、娘とカブトムシ探しへ。
樹液の染み出している場所を見に行ったら、カナブンが5匹とカナブンより大きなスズメバチが居たので刺される前に退散。
娘と歩いている路の脇で2本の合歓の木の樹皮が鹿に食べられているのを見つけた。
老僧によれば鹿は好んで合歓の木の樹皮を食べると言う。
最初は半信半疑で聞いていたが実際に合歓の木が食害に遭っているのをみるとどうやら本当のことらしい。合歓の木の樹皮には栄養があるのだろうか。
娘はカブトムシの代わりにカナブンをつかまえて帰ってきたのだが、カゴから逃げ出したカナブンが食卓の周りを飛び回ってつかまえるのに一苦労であった。
娘とのカブトムシ探しは当分続きそうである。
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ある日の事でございます。御釈迦様は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色の蕊(ずい)からは、何とも云えない好い匂が、絶間なくあたりへ溢れて居ります。極楽は丁度朝なのでございましょう。(芥川龍之介「{蜘蛛の糸」)
昨日の極楽浄土にある池の話の続きを少々…
極楽の蓮池というと優美な曲線を描いた姿を想像するが、インドの寺院にある蓮池は四角形で縁に階段が刻まれている。階段より池に入り水浴をして身を清めるのだという。
仏教寺院に見られる庭園の池とは随分趣きが違うのである。
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浄土経典の中には「観無量寿経」には次のような一節があった。
汝らよ。心に仏を思う時に、この心は、すなわち、これ、〔仏の〕三十二相・八十随形好なれば、この心、仏を作り、この心、これ仏なり。
『観無量寿経』
衆生の心はもともと仏性を備えているのだから、仏をありありと観想することを為せば、その仏性がおのずと開顕し、人はそのまま仏になる…
この考えは即身成仏の考えにもどこかつながっている気がする。
即身成仏というのは真言宗だけのものではなく、様々な仏教の諸派の中に共通する考えがあるのかもしれない。
禅宗においての即身成仏とはなんであろうか。
座を組み深く禅定に入る姿は仏の姿そのままといえなくもない。
私の勝手はイメージでは禅宗は今、この瞬間を生きることを尊んでいるように思う。
私達は過去や未来の拘泥して今を見失いながら生きているように思うが、今という刹那のなかに自分の生を見出すことができれば、それは即身に成仏するという姿なのではないか…ふとそんなことを考えた。
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