プチ煩悩 胸騒ぎの腰つき 「<いのち>の宝庫を開く」
【川べりのもみじは順調に色づきつつある】
【石段脇のもみじはまだ青いまま】
本日は好天。
昼すぎ、参道に行者さんらしい白装束の方を見かけた。
遠目だったがお遍路さんか山伏の方のように見えた。錫杖らしきものも持っておられる。
歩き遍路さんなら少しお接待しようと思ってその人影に向かって歩いていくと…
お連れさんがおられて写真を撮影中のようである。
白装束だが長身で金髪のようにも見えるので…
金髪の女の子(モデル体型?)×コスプレ???(←ちょっと嬉しい)
さらに近づくと…
金髪のカツラをかぶったガタイの良い男性と判明…
私の愚かなプチ煩悩を粉砕して頂きました。合掌
それにしても最近悲しいのはコスプレを見ても元ネタが分からないこと…
どうみても…
『三蔵法師の遠い親戚』
みたいにしか見えなかったのだが。
本日も数組仏像拝観の方をご案内した。
本当なら御自分の感性や思いで仏様ろ向かい合っていただくのが良いのかもしれないが、やはり最初は簡単な説明をすることにしている。
説明しながら仏像を眺めると、新しい発見があることもあるし、拝観に来られた方にいろいろ教えて頂くこともある。
【跳ね上がる増長天の裾。ちなみに肩周りの白っぽい部分は豹などの毛皮を表現したものらしい。】
天部の衣のすそは振り上げた反動で揺れる様子を巧みに表現している。
仏像というと静止したポーズなのだが、仏師というのはそこにいろんな動きを潜ませているのである。ちよっとした衣帯の揺れや天衣の動きなどは注視すると面白い。
やはり私が惹かれるのは深沙大将の腰周りに巻かれた衣(獣皮?)である。
仏像全体が右から左に移動してできた風の動きのようなものが感じられないだろうか。
左側のエッジ状の部分や右側の衣帯の絶妙なよれ具合から“ヒュッ”という風を切る音が聞えるようである。さすがは快慶様!と唸りたくなる。
来られた方といろいろお話するのも楽しみだが今月はどんな出会いや発見があるか楽しみである。
- 作者: 中村公隆
- 出版社/メーカー: 春秋社
- 発売日: 2009/08/01
- メディア: 単行本
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密林の古書から中村公隆「<いのち>の宝庫を開く」が届く。
神戸にある真言宗独鈷山鏑射寺(とっこさんかぶらいじ)の住職である中村公隆僧正の著書である
【独鈷山鏑射寺】http://www.kaburaiji.or.jp/mokuji.html
知り合いから大変立派な方で稀にみる法力の持ち主であると伺ったのである。
独鈷山鏑射寺は聖徳太子ゆかりの名刹であったが廃仏毀釈で廃寺となって荒蕪地同然のところから一大伽藍を復興させられた。そのプロセスは想像を絶するものがある。
ささやかなな山寺の護持に呻吟している弱小住職としてはおおいに励まされるものがあった。
怠らず自分を磨き、真面目に法務をこなし、教化に努めれば自然に道が開ける…そう教えて頂いた気がして感謝の気持ちがわいてきた。
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