紅葉の錦 ご開帳のご利益  紐の謎

 



【左が馬居寺の馬頭観音様。右が中山寺馬頭観音様】



キッチンの窓から参道を見るともみじの色づきが一層進んでいるようだった。




まだ紅葉していない部分が多いのだが、緑、黄色、オレンジ、赤といろんな色が織り成す様子が楽しめる。











仏像拝観の方が例年より多い。




お話を伺うと中山寺、馬居寺のご開帳がお目あてらしい。
今年は午年なので馬頭観音のご開帳が多いのである。





なんだか当山までご開帳のご利益に預かっているらしい…




ご利益を受けるばかりでは申し訳ないので先日貰ってきた若狭の秘仏開帳のパンフレットを少しお寺に置いておいて宣伝させていただこうと思い立ったのだが青郷、高浜の駅にパンフレットが無い!



観光協会の人に尋ねたら「全て配布してしまった」とのこと。




どうやら若狭の秘仏ご開帳は相当に人気らしい。
(本日、東舞鶴駅にいったら2部だけ置いてあった)








一般にお経と呼ばれているものはインドでは「スートラ(SUTRA)」と呼ばれていた。




中国では「スートラ」を「経」という字に訳した。



「スートラ」と言う言葉は、縦糸(たていと)を意味している。
縦糸は織物の基本であり、他の色と交わらないところからきているらしい。




普遍なるものとしての縦糸ということらしい。









インドには聖紐といって神聖な紐をまとう習慣がありこのことと関係があるのではないだろうか。





つまりインドでは紐(縦糸)には実用品とは別に普遍性のシンボルの部分があることになる。





浄土真宗の葬儀では宗派によって棺の上に「修多羅房」という房状のものをかけるらしい。




「修多羅」は「SUTRA」の音訳なのだが、実用品としての<紐>なのかそれとも<お経(教え)>の意味も持っているのだろうか。





真言宗で「修多羅」というと納衣(のうえ)という威儀のランクの高い僧衣につける飾り紐である。絹糸で編んだ美しい組み紐で房が付いている。




この場合も「修多羅」は単なる飾り紐なのかそれとも教えの聖性を象徴化したものなのだろうか。なかなか面白い問題なので少し調べてみたい。








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