3ポンド「卒業」「複眼の映像」







本日も好天なり平日ながら参拝多し。


ザ・トレーシー・メソッド Japanオリジナル ベーシック (DVD&BOOK) (<DVD>)

ザ・トレーシー・メソッド Japanオリジナル ベーシック (DVD&BOOK) ()



2週間ほど前に「トレーシーメソッド」でダンベルトレーニングをやろうとしたら、DVDの中で「3ポンドのダンベルを用意しましょう!」というトレーシーからのメッセージがあったのだが…



3ポンドはいくらか???



とりあえず2キロのダンベルを密林で買ってトレーニングを開始したら1回で右腕が上がらなくなった。(後から調べたら1ポンドは約453グラムとなっていた)



右上腕の筋肉を傷めたらしくなかなか回復しない。



特に右手を斜め上に上げると特に痛みがある。



シートベルトを装着する時と袈裟を着ける時に右手を上げる動作があって、この時に痛みがある。早く治してダンベルトレーニングに復帰したいものだ。








時々頭の中で斉藤由貴の「卒業」が流れて口ずさんでしまう。



昔のアイドルは可愛かったし、歌にも味わいがあった…といえば笑われるだろうか。






私と黒澤明 複眼の映像 (文春文庫)

私と黒澤明 複眼の映像 (文春文庫)




繁忙期からの逃避で本ばかり買っている。




本日届いたのは橋本忍「複眼の映像 私と黒澤明」(文春文庫)。



脚本家は概して監督の名声の影になりがちだが、作者は黒澤映画を支えた最強の脚本家チームの1人である。「羅生門」、「生きる」「七人の侍」の脚本家いえばどれほどの存在かおぼろげながら分かる。(世界中の主な映画学校では「七人の侍」の脚本を学ぶという)




作者が脚本を書いたのは黒澤映画だけではない。


切腹」「白い巨塔」「日本のいちばん長い日」「砂の器」「八甲田山」「日本沈没」「八つ墓村」…日本映画の名作の多くが作者の手によっている。




文章も独特である。言葉の的確さと豊富さが目覚しい。



黒澤映画では複数の脚本家が同じひとつのシーンを誰が優れているか競争して書くことが多かったという(これが“複眼”の由来であろう)。それは凄まじい気力の勝負であったらしい。






ある日、仕事をしていると、チラッと視野の端を掠めたのだが、控えの間の襖がすッと開き、お茶を用意した女中さんが部屋へ入ろうとする。毎日、午後三時にはお茶を淹れてくれるのだ。だが、女中さんは、一瞬ギクッと足をとめ、何かに弾き返されるように、一、二歩背後に下がり棒立ちになる。そして息をついて整え、暫くして改めて部屋へ入ってくる。
 その日の夜、食事を机に並べる女中さんに訊いてみた。
 「今日の昼間だけど、部屋へ入ろうとして入らなかった。あれはどうしてなの?」
女中さんが遠慮気味にいう。
「ここの旅館では、時折、碁とか将棋とかの名人戦が行われるんです。最初の日はそれほどでもないけど……勝負が決まる二日目になると、お茶を持って部屋へ入ろうとしても、棋士の先生方の凄まじい気迫で、なんだか空気がひどく張り詰めていて、中へ入りにくいんです」
黒澤さんと小國さんが黙り込んでいた。
「でも、今日は……御免なさい、最近はずうーッとそうなんですけど……そんな碁や将棋の比じゃない。もっと殺気だち、ゾクッとするようなものが……原稿を書いている黒澤先生や橋本先生から、部屋一杯に張り詰め、籠っていて、怖くて……恐ろしくて、中へ入れなかったんです。済みません」
 黒澤さんも私も疲労困憊、気息奄々、ただ惰性で何かを書いているにすぎないと思っていたのだが、意外にそうではなく、二人とも残っている体力のすべてを振り絞り、ただ気迫と気力だけで書いていたのだ。      (「複眼の映像」より)


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