お大師様のメッセージ 「そして恐竜は鳥になった」
本日は曇天。4時頃から小雨模様。
明日は終日小雨との予報。
明日から本格的に『花の寺巡り』の団体参拝が始まるのだが…
肝心のもみじが散ってしまっている…
こんなことは10年来無かったことで、美しい紅葉を期待して来られれ方には申し訳ない限りである。
午前中、九州から来られたという団体さんを三重塔まで案内して庫裏に引き返そうとして、参拝に来られた初老のご夫婦にご挨拶したら立話になり、「お大師様の絵姿が法具を胸に当てておられるのはどういう意味か…」というご質問を受けたの自説を交えて簡単にお話した。
紅葉の風情は例年より寂しいが、参拝の方が少ないだけにお寺と来られたとゆっくりお話できることは有り難いと納得した。
お大師様の絵姿は高野山の奥の院に入定される直前に真如法親王によって描かれたとされる。
その御姿は子弟のみならずお大師様を思慕する私達衆生へのメッセージであった…と勝手に推察している。
五鈷杵を胸に当て、端然と座られる御姿はお大師様が私達衆生への慈悲を抱き続けられること、
そして
私達衆生もその心中(胸中)に金剛不壊の仏心を蔵していることを示して下さる…
そんなお話をしていたら、私もなんだか元気がでてきた。
南無大姉遍照金剛
- 作者: 土屋健,小林快次
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2013/07/10
- メディア: 単行本
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繁忙期にはストレスでついつい密林で本を買ってしまうので、図書館で次々本を借りることを思いついた。
というわけで週に1、2回図書館に通っている。
図書館も良く探すと実に興味深い本が見つかる。
現物を少し開いてみればその本が自分に必要かどうかがすぐに分かるが、ネットではそうしたこともできないので不要な本を買ってしまうこともしばしばだが、図書館だとじっくり本を検分できる。
本日借りたのは「そして恐竜は鳥になった」(誠文堂新光社)。
1996年、中国の白亜紀の地層から羽毛を持った恐竜の化石が発見され恐竜から鳥への進化という裏付ける大きな証拠となった。
本書では恐竜がいかに鳥類に進化したのか、最新の学説を縦横に解き明かしながら分かりやすくとき明かしている。中学生でも十分に読めるほど平易に書かれている。
『恐竜は6600年前に絶滅し、新生代という哺乳類の時代がやってきた』
のではなく…
鳥に姿を変えた恐竜は現在も私達と同じ世界に住んでいる。
世界の全大陸に生息し、空中を支配するだけでなく海中にまで生活圏を広げている。絶滅どころか恐竜時代よりも多様化を進め地球の生物のなかの成功者となりつつある。
哺乳類は5000種弱だが、鳥類は約1万種にも及び実は今も<恐竜の時代>が続いている…
科学をテーマをしながら、分かりやすく面白いという読書の王道を楽しめる1冊である。
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