法事の猫さん 春色の道 筍
法事に行ったら…
活発なネコさんがいて、立てかけた塔婆を倒したり、前机の下にもぐりこんだりしてしてちょっとした騒動になった。
施主さんが不思議な形の猫じゃらし(猫さんのお気に入り?)をもってきて猫さんを廊下におびき出し…
猫さんは隔離されてしまった。
おかげで?場が和んで良い雰囲気で法事ができた。怪我の功名である。
今朝は2度前後まで冷え込んだが、お天気もよくお墓参りもスムーズに終った。
今日は最高の日和ですね…と参加者は口々に喜んでおられた。
娘が2キロほど離れた小学校に通うようになった。
毎朝、スクールガイドというボランティアの方が引率してくださるが、付き添う父兄も多い。
特に帰りは低学年の子供だけになるので少々心配ではある。
登下校の送迎は妻に任せていたのだが、今日は初めて朝夕の送迎に出かけた。
車両の多い国道を通るが、歩道と車道の間のガードレールが無いうえに、交通量の多い横断歩道も通らないといけない。
帰りは小学校1、2年生だけのグループになる。
子供達は話しをしたり道端のタンポポを摘んだりしながらゆっくり時間をかけて歩く。
毎日のように車で通っている道でも子供達と一緒に歩くと違う風景が見える。
桜は葉桜になりつつあるが、桃や梅も咲いている
水仙は終わり際だが、レンギョウやタンポポの黄色、ムスカリの紫、スミレの淡い色。
耕運機の音もしきりに聞える、道路には田植え機の走った後が泥の轍になって残っている。
道をつつむ空気全体が春めいているようで心地よい。
境内のもみじの新緑もあと少しで盛りとなる。
緑よりももっと柔らかで淡い色の新緑は見ていて飽きない。
幼い子供達の姿が新緑の瑞々しさに重なることがある。
しばらく前にある御住職にお逢いしたら今年は筍があまりでませんねと言われた。
夕方、その話を思い出し、思い立って駐車場の脇の竹林へ筍を掘りに行く。
確かに今年は筍が少ないように感じた。
もっとも例年より少し掘る時期が早いのかもしれない。
良く見ると筍の先端の緑の部分が齧られている。
鹿が食べたのだろう。
竹やぶの中には笹が生えこんでいるが少し様子がおかしいのでよく見ると、笹の先端が鹿に食べられて成長が止まっているために笹が1メートルほどしか成長していない。
筍を掘り始めると体が熱くなり、どんどん汗が出てきた。
調子が出てきたので庫裏の裏山の斜面の竹林にも上る。
50度ほどの急斜面だが太い筍が採れる。
土質が柔らかく強く踏みしめるとすぐに足許がくずれるほどである。
筍が太いのは土質が柔らかいので成長が早いのだろう。
斜面の筍を掘るのは案外難しい。
夢中になって掘っているうちに力が入りすぎてバランスを崩し、手近の木につかまったら、木ではなく立てかけておいたスコップだったので、あやうく大転落しそうになった…
2時間で大小10個ほどの筍が掘れた。食べるのが愉しみである。