夢で逢えたら 『宝地図』の効能

 




先日、島根県で行われた晋山式に出仕したが、1人の御住職がいろいろとお世話して下さったのにお礼を言いそびれたので葉書で礼状を送ったら丁寧な返信の葉書を頂いた。



私への宛名のところに



「大宗師」


と書かれてあって丁寧さにビビッた…







時々「探偵!ナイトスクープ」の動画を見ているが、考えさせられるものがあって面白い。




昨日見たのはおよそ次のような内容である。




夢で様々な啓示や示唆を受けることの多い薬剤師の男性が数学史に残る超難問とされる素数の問題を夢から得たインスピレーションによって解こうとする話である。




あらためて夢というのは不思議だな…という感慨が湧いた。




夢というのはいくつものベクトルを持っている。




私の見る夢はその日の出来事が現れるもので



日常の意識とのつながりで生れている単純な夢が多い。






昔から学者、芸術家、発明家などが夢で重大なヒントを得るというのは





夢が日常の顕在意識だけでなく、もっと違う何かにアクセスしていることを意味しているのではないだろうか。



私たちが意識としてとらえているのは意識全体のごく一部である。



潜在意識と呼ばれる意識の巨大な部分が実は私たちの顕在意識とつながっていて、様々に影響を与えているが夢においてはそのつながりが顕著になるように感じる。




突飛なことを言うようだが



夢のなかというのはあの世とつながっているのではないか…と感じるような夢をみたことがある。




霊的な夢というのも存在するように思う。



昔の人はもっと顕著に人の魂は眠りのなか身体の外に抜け出すと考えていたようである。



人間の意識を解明するうえで夢というのは実はとても重要な役割を果たすようになるのかもしれない。




さて今夜はどんな夢を見るだろうか。







宝島 (岩波少年文庫)

宝島 (岩波少年文庫)




子供の頃愛読した本のなかにスティーブンソンの名作「宝島」がある。



主人公の冒険の数々に息を殺すようにして読んだことを今でも懐かしく思い出す。




その影響かもしれないが「宝島」「宝物」「宝の地図」といった言葉にいまだに憧れのようなものを感じる。



最近、ネットで『宝地図』という言葉を見かけたので調べてみると




願望達成法の1種として自分の夢や欲しいものの写真をボードに貼ったものを『宝地図』と呼ぶのだそうである。





願望達成法の要訣のひとつが視覚化であることは昔から言われている。



100年以上前に生れたインドの聖人ヨガナンダの著書にも全く同じような記述がある。決して新しいことではないが、願望に関連した写真をひとつのスペースにまとめるというのはよくできたテクニックだと思う。



何より『宝地図』という言葉の響きがとても気に入ったのである。



なんとなくワクワクするものがあるではないか。



ネットで画像を検索するといくらでも欲しい画像が手に入る。便利な時代である…



パソコンのピクチャのところに“宝島専用のフォルダー”を作って自分の探してきた画像をストックしはじめた。



面白いことに自分の集めた画像を並べて見ているとそこからまた新しいアイディアやイメージややる気が湧いてきた。



つまりこのフォルダー自体が一種の「宝地図」になりつつあるのかもしれない。



思いつきで始めた“遊び”だがいろいろと気づかされることっがあった。



自分の願望を達成するには視覚化することが改めて大切であることが実感できたのである。



もしマイホームがほしいという願望をもつのであれば


●漠然とマイホームが手に入ってほしいと長う
○マイホームが手に入ることを強く願う


早く願いが叶うのは後者であろう


さらに


●マイホームがほしいと頭のなかに念じる
○マイホームがほしいという願望を言葉にして書き表して常に眼にしている



では後者のほうが願い叶いやすい。

さらに…


●マイホームが欲しいという願望を言葉で表現している
○自分の望むマイホームを写真などで視覚化している


この場合、より効果的なのは後者の視覚化であろう。




写真などをボードに貼って願望を視覚化するというのは非常に高度な技法であるともいえる。



『宝地図』の良い点は願望だけが意識化できるという点である。





私たちの意識というのは願望だけでなく、過去の不快な記憶、未来への漠然とした恐れ、日常の雑多な出来事によって意識を占領されつつある。




それらによって願望は弱められたり、打ち消されたりすることのほうが多いのである。




自分の願望をしっかりと把握し、視覚化することで強化することはとても大切なことだと考えられる。



『宝地図』のフォルダーには当然、自分の願望に関した写真しか保存されていない。



ところが私たちの頭という“フォルダー”には自分の願望だけでなく、嫌いな相手の顔も晩御飯のおかずもありとあらゆることがインプットされている。それら膨大で雑然な情報がひとつに納められているのである




そして残念なことに私たちは自分の不快な記憶や恐れのほうがより強く印象づけられるようになっている。これは生物としての自己防衛本とむすびついたものである。



したがってその条件のもとで常に弱められ、打ち消される願望をしっかりとはっきりと抱き続けることが成功の秘訣なのだといえる。





朝眼が覚めると布団のなかで呼吸法やイメージトレーニングをすることが多い。




目覚めた直後や眠る前というのは睡眠状態に近い意識状態にあるので、この時間帯を有効に活用したいと思っている。




朝方、布団のなかで“『宝地図』専用のフォルダー”に納めた写真を一枚づつ思い起こしているといろいろなアイデアやインスピレーションが湧いてきた。



これはなかなか良い感触があったので習慣化したいと思っている。







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