城南海“Time goes by” とと姉ちゃん
最近、歌が上手いと思ったのは城南海(きずきみなみ)さん。
奄美大島特有の歌唱法“グイン”の新鮮さ、美しさ。
天性のものなのか、努力によるものなのかその素晴らしい表現力。
一番気に入っているのはELT「Time goes by」のカバー。
最初の“wow wow wow”のところで歌詞らしい歌詞がないのに(笑)いろいろな思いが伝わってきてもっていかれてしまう。
今後も精進されて一層の飛躍されることを願うばかりである。
TVドラマは朝ドラと大河くらいしか観ない。
友達に朝ドラの話をしたら
「トトロ姉ちゃん?」
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と言われた…見ない人も結構いるらしい。
仕事前ににんまりして朝ドラを観るのが習慣になっている。
「とと姉ちゃん」の花森安治と大橋鎭子による「暮しの手帖」の創刊がをモデル。
編集長花山伊佐次は「暮しの手帖」の編集長花森安治がモデルである。
先週の土曜日は主人公と花山がいよいよ雑誌作りへと乗り出す場面。
内容としては少なからず重いものを含んでいる。
戦時中、“国家”が最優先とされ人々の生活はその犠牲となった。
戦時中は国家に協力することに前向きであった花山が暮らしこそが最も大切であることに開眼し庶民の暮らしの向上に役立つ雑誌作りへと心を傾けてゆく。
「暮しの手帖」を一時期愛読していた時期があったが、その哲学や雑誌の持つ表現力は独特のものだと思う。
イマドキだと雑誌を作る側も良い記事を書いて読者を資するのではなく、採算度外視で高価なオマケをつけることで雑誌を購入してもらい、雑誌の採算は広告収入で得る…という場合も多いという。
広告を一切取らず読者の暮らしを豊かにすることを主眼として美しい紙面を作るという「暮しの手帖」とは雲泥の差があるといえる。
現在に至って感じるのは私たちの暮らしのおかれている環境が大きく変わっていることである。
終戦後、物資も情報の無いなかではいかに暮らしを豊かにするかということが課題であったが、
今日は物質も製品も情報が溢れる中でいかに暮らしを豊かにするかということが問われている。
モノや情報に囲まれていることで拘束感すら生まれ、断捨離などということが言われる。
モノや情報が溢れている環境にあっては「暮しの手帖」はひとつの哲学で完結していて、それを受け入れられないとチト苦しいものがある。
創刊当初からの空気は見事に現在も受け継がれているが、特に政治的な主張ついては首肯しかねるものもある。
だから私は「暮らしの手帳」を読まなくなっていったのだろうと思う。
確かに政治によって暮らしは虐げられたが、他所の国の政治は日本人の暮らしを守ってはくれない。この国の政治が無くなれば、私たちの暮らしもまた無いのである。
自らの日々の暮らしをよくすると同時に郷土や国政についても関心を持ちささやかでも努力をつなげることが自分の暮らしを本当に豊かにするのだと思っている。
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