あの世への招待状 ヒグラシ 聖と俗のあいだで
「エンディング産業展2016」という招待状が届いた。
葬儀や供養に関する設備やサービスの展示会だという。
樹木葬、ペット葬祭、手元供養、海洋散骨、宇宙葬、お寺の税務、空き家対策、遺産相続…
60以上のイベントやセミナーが企画されている
なかには…
『美坊主コンテスト』
とか
『納棺士コンテスト』
などというイベントまである。
美坊主って何?…
面白そうなの出かけようかと思ったが
場所を確認したら東京ビッグサイトとなっていた(笑)
ちなみに美坊主コンテストの内容は
「僧侶としての見た目は勿論、立ち振舞い、姿勢を総合的に評価し、僧侶の日本一を決めるイベント」
となっている。
ちなみに今日は娘から
「せんとくん!」
と呼ばれました。
美坊主には程遠いのである…
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花の好きな檀家さんのお宅に棚経のお参りに行ったら「エニシダの苗は入りませんか?」と言われた。
檀家さんの庭には花期が終って細い枝が勢いよく伸びているエニシダが植えられていた。
帰ってから調べるとエニシダは初夏に黄色花を沢山咲かせるとあって、画像を見るとなかなか綺麗だった。
エニシダには細くて長い枝がたくさんついていたが西洋ではエニシダで箒を作ったらしい。
魔女が箒で空と飛んだというのもこのエニシダの箒であるらしい。
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立秋を過ぎ暦のうえでは残暑である。
耳を澄ませるといろいろなセミが鳴いているのが分かるが、セミの鳴き声のなかではヒグラシが一番好きである。
数日前に深夜1時をまわってから遠くでヒグラシが鳴き始めたので不思議な感じがした。
朝方、うっすらと陽が射しはじめるとヒグラシが一斉に鳴くことがあって光の明暗に反応しているらしい。
どこか寂しげに聞えるのは気のせいだろうか。
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森本達雄「ヒンドゥー教 インドの聖と俗」をブックオフオンラインで買ったら新書ながら400ページ近い厚さがあった。
仏教について知るにはインドとは?ヒンドゥー教とは?とう問いに出会わざるを得ない。
インドは実に豊富な思想、哲学、宗教の遺産があり、密教についても仏教とヒンドゥー教の関係を考えていたのだが、そんな簡単なことではなく、ヨーガのように様々な宗教のインフラ的な役割を果たしたものもあれば、仏教にもヒンドゥーにも属さない土着の信仰が密教の成立に大きく関わっていたらしいことがようやくわかってきた。
用件があっ友人に電話したら、身辺整理をして仏道に邁進すると聞かされ感動を覚えた。
この時代にそうした志をもった人々がいるということがとても新鮮であり、大切なことのように思えたからだ。
お釈迦様は幼い子供を捨てて出家されたことを非難するかたがあるが、インドでは家族を持ち、継嗣を作ってから出家することがひとつに生き方として認められていた。
古代のヒンドゥーの世界では人生を学生期(師について聖典を学ぶ)、家住期(家庭を持って継嗣を作り祭式を執り行う)、林住期(森林に隠棲して修行する)、遊行期(一定の住所をもたず遊行する)という4つの時期を過ごすことが理想とされた。
聖にも俗にも同様の価値をみとめ、その人生をかけて聖と俗の2つの道を修めようとしたのだろうか。
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