美味2題 拝観 からっぽの虫かご
体調不良をおして老僧夫婦が伊勢方面に旅行。
老僧は「最後だから」といいながら随分あちこちに出かけているが、旅行に行けるのも元気な証拠と納得することにしている。
お土産に貰ったのが「くうや勘助餅」。
伊勢には有名な餅菓子が多いと聞くが、このお菓子の名称にある「空也」(くうや)とは、蒸したもち米を完全に突ききらずにある程度米粒の感じを残した餅のこと。
独特の食感がクセになる。和菓子の大きなポイントは食感だと思うがやはり名物餅と呼ぶのに相応しい。
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地元の「エッセン」というパン屋を時々利用する。
ホットドックを作るとときにできる切り落としの部分が売られていた。
ソーセージをコッペパンにはさむためにパンの真ん中を切り落とすが、御主人いわくこ「ここが一番美味い」とのこと。
確かに良く焼けた皮と中身が実に美味しい。こちらもクセになるそうな味である。
文学賞については特定の政治的傾向があるとされる。
ノーベル文学賞では反体制、反戦などの左傾的思想の表現や作者がそうした活動に関わっていたことが評価される傾向があるという。
文学賞を意識して意図的にそうした発言をしたり、各種の運動に加わる文学者もいるとのことだが実際はどうなのだろうか。
昼過ぎに家族から仏像拝観の予約を聞いていたので待っていると白人の男性だった。
ドイツから来られた方で日本中の運慶、快慶の仏像を探訪されているという。
今回は当山で2体の快慶仏を拝観し、次回来日したときは松尾寺の快慶仏を拝観するといわれる。
松尾寺は当山から車で10分ほどである。余りにもったいないので仏心をおこして車で松尾寺まで送っていくことにした。
宝物殿には住職さんがおられたが、流暢な英語で1時間近く仏像や仏画の説明をされたので感心してしまった。
当方など「あー、うー」を連発し、7割くらいがボディランゲージだったからだ…
特に「終南山曼荼羅」という道教系の曼荼羅の解説が実に興味深く大いに勉強させて頂いた。
くだんの白人の方も喜んで帰っていかられたので少し良い心持になった。
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産経紙1面に掲載の「夜明けエッセー」が面白かった。
虫博士とあだ名されるほどの小学生が50あまりの虫かごに昆虫を飼っていた。
ある日、家族でキャンプに行き、一人用のテントに宿泊したところ、その小学生は自分がカブトムシになった夢をみた。必死に虫かごから出ようとするが出られない…眼が覚めると自分は一人用のテントの中にいてそれが虫かごのように思えて家族のテントに泣きながら飛び込んだ。
そして家に帰った少年は虫かごの昆虫たちをすべて野山に放してやった…
子供らしい素直で深い感性が感じられた。
素直さや純粋さはとても貴重であると思う。
宗教にたずさわるなかでこの素直さや純粋さを保つことはとても難しいと思うからだ。
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