ぶらりヒョウタン 柔軟心

 



9月頃だったと思うが玄関先の植栽のなかにどうみてもキュウリに見える植物を見つけた。



実はなっていないが茎や葉の感じがキュウリに思えた。わざわざツルをはわせるように添え木までしてある。植えたのは老僧に違いないが玄関先にキュウリを植えるとはどういうことなのだろうか…といぶかしく思った。



もしかして…



とうとう老僧が認知症になったのではないか…と本気で心配した。




随分たってからそれがキュウリではなくヒョウタンであることが分かってホッとした。




ヒョウタンもキュウリと同じくウリ科の植物なのでよく似ているのである。



やがてヒョウタンのつるが長く延びて近くの梅の木にとりついて立派なヒョウタンの実がなったのは良いのだが、いつのまにか茎をすっかり鹿に食べられてしまい、ヒョウタンの実が梅の木からぶらさがっている格好になった。



11月になって参拝が増え、時々梅の木にヒョウタンが下がっているのを見て首をかしげたり、笑ったりしている人を見かける。



梅の木にヒョウタンがなっていてはかなり不自然だがいたしかたない。





最近、買おうか買うまいか悩んでいるのが岩波新書の「ヒョウタンの文化誌」。




ヒョウタンは1万年以上前から栽培されている最古の栽培食物のひとつである。

ヒョウタンは人類が土器を発明する端緒となった可能性がある。

ヒョウタンに水を入れて運ぶことによって、人類は長距離異動ができるようになった可能性が高い。



などなど…レビューを見ると実に面白そうなのである。









昨晩、寝る前にふと違和感を感じて何だろうかと考えていて初秋に聞いていた虫の声が聞えないことだと思い当った。



夏の終わりからあれほど鳴いていた虫たちはもういないのだということに気がついたらひどく寂しい気がした。



ここ数日気温が高いが冬なもうそこまでやってきているのだろう。









11月の繁忙期はゆっくり運動することも無いが、体が固くなる感覚があるので、真向法をできるだけ丁寧にやることにしている。



昨日は真向法をしっかりやってから久しぶりに座禅をした。



寝る前に座禅をしたせいか今朝は随分目覚めが良かった。



何人かの住職が座禅に熱心に取り組んでおられるが、長時間にわたって座を組むには足腰を柔らかくする必要があると説いておられる方もある。



ヨーガで長時間の瞑想を可能にするために体を柔軟にする無数のアーサナ(体位、ポーズ)があるが、体の柔軟性は座禅の準備体操だけではない気がしてきた。




しばらく前に呼吸に意識をおいて瞑想していると非常にリラックスできる体験をして、改めて呼吸と意識や身体がフィードバックの関係にあることを実感した。



体の柔軟性というものも意識や脳となんらかのフィードバックの関係を持つのではないだろうかと思い至ったのである。このことは少し面白いテーマなので考えてみたいと思っている。




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