研修会 迷子 月と蛇と縄文人
昨日は京都にて保護司になるための研修会に参加。
最近はいよいよ根気がなくなり座学の類が苦痛になり始めていて、(幸い?)最後列に座っていることもあってしばしば夢の世界に引き入れられた…
法事で長いお経を聴かされる檀家さんの気持ちが少し分かったような…
保護司の活動というのは知れば知るほど重責であり、また社会にとって有為なものでることも理解できた。
私のような新人が言うべきではないのかもしれないが、多くの方に保護司の活動に関心を持って頂ければと思う。
【更生保護ネットワーク】http://www.kouseihogo-net.jp/index.html
本日は西舞鶴で打ち合わせがありお約束の迷子になる。
待ち合わせ場所が…
“西舞鶴の公的な施設”
としか思い出せず…
西舞鶴駅→市民プラザ→西支所
を放浪…
しかも、西支所まで行ってから先方が最初に行った西舞鶴駅で待っておられたことが判明。
徒労…
市民プラザには『エフエムまいづる』というコミュニティFM放送局があり、本日からパーソナリティとしてデビューする友人が放送前にリハーサルをしている姿を見かけた。
【関連記事】http://ameblo.jp/rurutei/entry-12224160832.html
声をかけたかったのだが物凄い真剣なオーラが出ていたので遠慮した。
いずれ私もゲストとして放送に参加することになっているらしいがどうなることやら…
【エフエムまいづる】http://775maizuru.jp/
- 作者: 湯浅浩史
- 出版社/メーカー: 岩波書店
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先日読んだ「ヒョウタンの文化誌」が面白かったのでその余韻がまだ残っている。
パプアニューギニアなどでは男性の性器に装着するケース(コテカ)が有名だが、このケースの素材もヒョウタンであるという。
このケースは衣装であるだけでなく打楽器にもなるという。
衣装と楽器が兼用とは面白い。
日本には「ヒョウタンから駒」という諺がある。
ヒョウタンから駒(馬)が出るというのも不思議な話だが
中国の八仙人の1人である張果が各地を巡り歩くのに驢馬(ロバ)に乗っており、休憩中はそのロバをヒョウタンの中に入れていたという故事が日本で知られるようになったことが有力な語源とされる。
ヒョウタンの特性は中空の容器になるということで他の植物とくらべても際立った特徴なのだろう。
“器”という概念が人類にもたらした影響はとて大きなものだったのではないだろうか。
著者はヒョウタンに粘土を塗ることが土器の始点になったと考えているが、土器という人間の手で作られた容器は単なる道具以上の意味を持っていたのではないかという気がする。
土器自体が聖性を持っていた可能性は多分にあるのではないだろうか。
私には容器とは古代人にとって子宮や女性器を意味し、“生成”や“多産”を意味していたように感じている。
- 作者: 大島直行
- 出版社/メーカー: 寿郎社
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- メディア: 単行本
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パラ読みしている大島直行「月と蛇と縄文」。
表紙にギヨッとするような裸婦の写真が載っているように見えるがこれは緻密に描かれた油絵である。
恐らく著者の意図は写真とみまごう裸婦の絵と右に配置された土偶の対比にあるのだろう。
シンボルとレトリックで縄文の意識を読み解くことが本書のテーマであり、
縄文人が土偶によってシンボライズしようとしたことを現代人は写実的な表現で行おうとしている…というのが表紙のメッセージなのだろう。
著者は世界の様々な民族の習俗を手がかりに縄文人の意識を読み解こうとするが論旨が飛躍している気がするのが残念。
縄文人にとって月が不老不死や再生のシンボルであったというのが最も大きなテーマのひとつである。
著者は縄文土器の縄紋は蛇を表すと主張する。
蛇は脱皮を繰り返すことから再生のシンボルとしての月と結びついていたといういう。
“月”と“蛇”が縄文人のキーアイテムであるという主張は多分正しいのではないかという気がする。
- 作者: 吉野裕子
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“蛇”で思い出すのは吉野裕子氏の著作である。
吉野氏によれば古代日本では“蛇”が崇敬と嫌悪の対象であった
吉野氏は蛇が脱皮(再生)すること、毒蛇がもっとも脅威ある存在であったこと、蛇が男性器の形状に似ていることなどを上げていたが、残念ながら牽強付会に感じる部分が少なくなかった。
古代人の精神について語るというのは容易ではない。
しかしそこに大きな魅力が存在しているのも事実である。
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