極楽バス 車田先生
いよいよ寒さの増す季節になった。
部屋をストーブやエアコンで温めていても、廊下にでれば冷たい空気が待ち受けている。
お寺の庫裏は気密性が低いので体が常に寒さに身構えている感覚がある。
そんなときに全館暖房の施設や暖房の効いた乗り物にのると、しばらくして体の緊張が溶け始めるのを感じることがある。
時々高速バスで京都に行くが、この時期はバスの心地よい振動と温かさで眠気に誘われる。
11月の繁忙期で疲労がたまっているのでバスのなかで2時間近く眠れるのは誠にありがたい。
もっと心地よく寝たい…
とよからぬことを考え
先日は
高速バスのなかでアイマスクをして寝てみた。
もともとは瞑想用に買ったアイマスクなのだが光を遮断できればもっと深く眠れるに違いないと考えたのである。
すると…
大成功
素晴らしい熟睡に出会うことができた。
アイマスクで味をしめ…
いっそのこと耳栓をしてみたらどうか?とまで考えている。
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「刃牙道」をチェックするために「週刊チャンピオン」をコンビニで立ち読み。
何気なく開いたページに車田正美氏の漫画が眼に入った。
車田氏といえば、我々の世代には「リングにかけろ」(私たちは「リンかけ」と呼んでいたが)。懐かしい漫画家さんである。
リングにかけろ 全25巻 (ジャンプコミックス) [マーケットプレイス コミックセット]
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たまたま開いたページには仙人風の老師と弟子の会話が載っていた。
およそこんな会話である
老師「おまえには忍辱が足らん」
弟子「ニンニク?」
老師「大蒜ではないぞ、耐え忍ぶという意味での“忍辱”じゃ。さすれば御前は不動の心を得ることができる。きっと龍がおまえに素晴らしい宝を授けるであろう…」
感動しました…
何に感動したのかといえば、この会話のなかに仏教を感じたのです。
修行して心の成長を成し遂げ次のステージに到達する…というのは仏教を初めとする求道の精神であと思うのである。
それが漫画の世界で形を変えて受け継がれているのだということに感じ入ったのである。
かの「ドラゴンボール」を始め、日本の漫画には修行によって成長することや、心身の向上を果たすというテーマが繰り返し説かれていて、それは漫画やアニメを通じて世界に影響を及ぼしているが、その根底にあるのは仏教の考え方だと思っている。
さすがに車田先生の漫画を読む年齢ではなくなったが、こうした考え方がいつまでも漫画のなかで受け継がれてほしいと願わずにはいられない。
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