お土産 怪しい電話 就任式 海と仏教 


市街の雪はかなり溶けたが境内にはまだまだ残雪多し。


老僧が懇意にしている棟梁が建築の端材を風呂炊きの薪としてもってきて下さった。


薪作りは面白い作業ではあるが何かと時間の制約が多いので、こうした材木を頂くのは大変に在り難いのである。






時々怪しい電話がかかってくる。電話は女性の声で「古着のリサイクルをしているので古着を購入したい」というのだが…何か怪しいのである。



本日も電話に出た妻が不信げな様子だったので尋ねてみると「古着のリサイクル」からの電話だという。



ネットで少し調べたら同じような例がすぐに見つかった。


「古着のリサイクル」というのは名目でアクセサリーなどの貴金属製品を買い取るのが目的のようである。


電話をかけてくるのは女性だが、実際に訪問するのは男性のようである。
あれこれと手段を考えるものである。



大きな問題にはならないと思うが皆様もご用心を。





アメリカ白人の闇

アメリカ白人の闇





まもなくトランプ大統領の就任式である。


スケジュールを観ると朝の礼拝から始まり、聖職者の祈祷、聖書に手を置いての宣誓と実に“宗教的”である。


日本では首相に就任するプロセスに宗教が関わるなどということは考えられない。


首相が靖国神社で参拝しただけで騒動になる日本の“政教分離”とはレベルが違いすぎるので笑ってしまう。改めてキリスト教アメリカの国教なのだと納得。


先日読んだ「アメリカ白人の闇」によればアメリカで一番強い政治グループはキリスト教原理主義であり、共和党に対して決定的な影響力を持っているという。


日本ではキリスト教はどちらかといえばリベラルな印象だが、アメリカではゴリゴリの保守なのである。


アメリカの人口の4分の1が熱狂的なキリスト教徒であり、そういった立場からは<進化論>すら否定される。生物は神が創造されたものであって、進化という考えは創造主たる神の存在を否定するものだからである。
(嘘のような話だがアメリカ国民の3割が進化論を信じていないという)



アメリカ文化についてはいろいろな情報に接するが信仰の国としてのアメリカに関する情報はとても少ないように思う。、その信仰こそがアメリカを大きく動かしているのである。



私たちは雑多な情報に接することはあっても異文化についてよくわかっていないということは肝に銘じるべきだろう。


アメリカの自国第一主義に歩調を合わせるが如くイギリスもEUを離脱し自国の利益を優先するという方向に向かっている、これは各国に波及するのか否か…






相変わらず日々、雑々としたことに思いを巡らす。


昨日の年中行事の祈念はおそらく何百年も昔から続いているはずだが、そもそも行事の名前すら定かではない。


ただ行事として脈々と守られてきた。


そのことを貴重だと思う。


地域に似た行事がいくつかあるが最も古式にのっとっているのが昨日の海辺の地域である。


行事の前にお寺というのは陸地に建っているが海に関わる方の視点で仏教を見るとまた違ったものが見えてくるのではないか…そんなことを少しだけお話した。


帰ってからその続きを考えた。


海に出て嵐に遭えば命を失うという危険と隣あわせの生活は自然と人智を超えたものに心を向けさせたのではなかったか。


生活の手段としての漁撈もやはり人間の努力ではいかんともしがたい部分が少なくない。運と不運を感じたときにそれはやはり神仏への帰依につながったのではないか。



最も優れた文化の多くは海を越えてやってきたにちがいない。海事に関わる人々がそれらの文化を運び、真っ先にそうした先進文化に触れたのは海に関わる人であったはずだ。


大陸との交易、国内の流通は多く海路によった。海事に関わる人々は経済的にも最も豊かで、情報を持ち、政治、経済、軍事上の勢力を誇っていたのではないだろうか。




静かで穏やかな海辺の集落からは想像もつかないようなダイナミックな歴史が眠っているのだろうか。







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