署長VS住職 香り七味 最後にひと言
本日は当山にて『文化財防火運動に伴なう消防訓練』が行われた。
当山での消防訓練も3年ぶり。なぜこの時期にこうした訓練が行われるかというと1月26日は文化財防災の日だからである。
1949年1月26日に法隆寺の金堂で火災が発生し、堂内の壁画の大部分が焼失し、また同年2月には愛媛県の松山城の筒井門等3棟が、6月には北海道の松前城の天守等2棟が焼失した。半年の間に3件の国宝(当時)が焼失したことが国民の間に文化財の防災の必要性を強く意識させたことが文化財保護法が制定されるきっかけになった。
本日は消防署だけでなく、周辺の消防団の皆さんが多数参集。
訓練は9時半開始の予定だったがなかなか始まらないのでおかしいな…と思っていたら、黒い猫を描いたトラックが訓練エリアに配送にきていて開始が遅れたとのこと。
定刻よりやや遅れて三重塔付近にて発炎筒を焚いて通報。
数分で消防車到着。しかも放水用の水は事前に川をせきとめてあったりして段取りが良すぎる気もするが…
訓練が開始されると団員の皆さんのチームワークは素晴らしく行動はよどみがない。
いくつもの消防団が連携して訓練する機会はあまりないとのことでこうした訓練はとても大切だと感じた。
訓練は約1時間で終了。私は消防署長さんの訓示の後に挨拶を頼まれていた、
いろいろ考えた末に当山が昭和56年に火災に遭い、庫裏、など多数の建物や文化財が消失したことに触れ、
火事は怖い→防火訓練の必要→本日の訓練への感謝
みたいな内容を考えていた。
署長さんの訓示が始まると…
「金剛院は昭和56に火災に遭い…」
『それは言わないでぇえええ!』(←住職の心の声)
しかも署長氏は当山の火事の消火にもあたられたのことで、その際の経験談も交えて実に巧みな話しぶりである。
…訓示終了
同じ内容でしかも私の考えていたよりも数倍充実した内容の話の後に何を話せばいいのやら…
というわけで私の挨拶は(いつものように)グズグズになりました…
これからは話のネタは最低2つは準備しておかなくてならないと感じた。
法話も火災も予防的措置が必要ということで。
ネットでみかけた『香り七味』をお試しで購入。
ペパーミルと同じ要領で使う分ずつ轢くのでとても風味が良いという。
本日は昼食がキツネうどんだったので早速トライ。香りがとても新鮮になるだけでキツネうどんが大幅にパワーアップ。
寒い季節には熱々のキツネうどんが美味だがうどん好き、七味好きの方にはオススメの一品である。
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トランプ氏の就任演説をテレビで見たときはそんなに良いとも思わなかったのだが、ネットで全文を読み直すとやはり言葉が良く練られていることに感心。もっとも演説の上手さではオバマさんにはまだまだ及ばないが。
それにしても…
『あっさりTPP離脱』ってどうよ(笑)
アメリカ主導で散々やっておいての離脱。
他の国も黙って受け入れるというのは不思議ですよね…
そもそもグローバリズムの旗を振っていたアメリカが脱グローバル化…
それらが一部の人間の権益にしかつながらないということなのではないかという気がする。それに追随する日本はなおさらどうなのかということになるが。
日本はその現実において(大国アメリカに振り回されるという意味においての)『小国』であり、『属国』なのだと理解すべきだと思う。
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先日書店で見かけた兵頭二十八「日本の武器で滅びる中華人民共和国」(講談社+α新書)が滅法面白く、著者には申し訳ないが8割くらい立ち読みしてしまった。
TPPの件でも分かるように未だに日本はアメリカの核の傘で守られていると思っている向きも多いが、そんなのも幻想でしかない。
「日本の武器で滅びる中華人民共和国」にも書かれているようにアメリカの核の傘などというのはとっくに無いと考えるのが妥当。
無いものをあると思いつづける日本人…
日本人は人を信じ、人を助ける善良さをもっているからこそ他国の好意を信じるのだが、それは甘いといわざるを得ない。
日本人の人を無条件に信じる正直さ、善良さを美点として残しつつ強国、大国に抗して生き残るしたたかさをどう身につけ、処していくか、トランプ大統領以後のアメリカの変化のなかでその覚悟が問われると思う。
トランプ氏は就任演説で聖書の言葉も引用しつつ最後に次のように結んだ。
Thank you, God bless you, and God bless America. Thank you. God bless America.
ありがとう。神様の祝福を。神様がアメリカを祝福しますように。ありがとう。神様がアメリカを祝福しますように。
テレビで就任演説を見ていると、この部分は通訳されていなかった。
必ずといっていいほどこうした宗教的なフレーズは翻訳されないのが不思議といえば不思議…
安倍さんにも是非、「国民の皆さんに神仏のご加護を」と言ってもらいたいものである。
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