カスタマーセンター 雪の日のキツネ 村祈祷
油断していたところへ一昨日は一晩で30センチ近い降雪に見舞われる。本日は終日殆ど止むことなく降り続く。2日間で70センチほどか。例年の7倍ほどの積雪であるとのこと。
時々利用している事務用品のカタログ通販から最新のカタログを送りたいという連絡があり、カスタマーセンターの若い女の子が
「キンゴウイン様」というのでギョッとする…
いろいろやりとりして最後に名前を尋ねられたので名前を告げると
「マツオバショウ様ですね」
どういう聞き違いなのか、いよいよ心配になった。
当方はそんなに偉い人ではない…
昨日のお昼はキツネそば。
京都の親戚が毎年久在屋という豆腐店の製品を送ってくれる。
もめん、絹ごし、おぼろ豆腐、厚揚げ、油揚げ、がんもどき…
どれも美味しく重宝している。
丸亀うどんには家族にファンがいるので時々でかける。
美味しいうどん屋さんだと思うのだがキツネうどん用の油揚げがあまり美味しく感じないのが残念。
久在屋の油揚げでキツネうどんやキツネそばを作ると実に美味なので寒い季節にはご馳走である。
昨日雪かきをがんばったら腰痛少々。
寝転んでいたら娘が飛び乗ってきたので若干悪化。
もっとも一晩寝たら何とか快方にむかいつつある。
明日はようやく雪がやむようなので終日雪かきの予定。やれやれ…
地元の市民新聞を読んでいたら、平地区の村祈祷の記事が載っていたので興味深く読んだ。
1月は平(たいら)地区にあるいくつかの村祈祷に出仕するが、同じ平地区でも他のお寺ではどのような行事が行われているかは知らないでいた。
私の出仕する村祈祷では大般若経の経本を入れた経箱をもって家々を回るが、記事になっていた禅宗のお寺は大般若経の転読が行われていた。
あらかじめ150坪分の稲刈りの際にできた藁で2メートル近いヘビ、ワラジ、草履をつくるという。
大般若経を転読した後に藁の作り物を吊るした竹の竿の先にお札をつけ、赤野地区との境にはワラジを、佐波賀(さばか)地区との境には草履を、大丹生(おおにゅう)地区との境にはヘビを置くという。
古い時代の名残を感じさせる行事が脈々と続いていることには感心してしまう。
草履とワラジという似て非なるものを作るというのも興味深い。
履物を作るのはこんな履物を履く大男がいるという威嚇だという。大きな草鞋を仁王門に奉納されている地域も多いので仁王信仰と関係があるかもしれない。当山で村祈祷の際に配っているお札の版木は随分古いものだが仁王経と書かれてものもある。その符合が面白い。
地域の子供が餅を焼き「若宮の祭りとて狐がえりわ一狐泣く天泣く泣く狐みよや」と唱えて村中をまわる「狐がえり」や、前年に当地区に嫁いできた女性宅へ子供たちが「尻はりにきました」といって訪問し、尻を張られる代わりに菓子を渡して許してもらう「尻はり」などの行事についても書かれていた。
どの行事もどこかおおらかで笑いを誘う。
「尻はり」などハロウィンの“Trick or Treat”みたいである…
昔は村々にそれぞれの年中行事があったにちがいない。
それらの行事もあるものは廃され、あるものは形を変えて受け継がれてゆく。物事は新しくて便利だけが良いとは限らない。古いものが大事に残されていることにも大切な意味があるはずである。
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