KU-KAI  季節感 仁和寺展 講演録


2度目の降雪がようやくすぎて雪かきにようやく目途が立った。明後日は秘仏であるお不動様を開帳しての節分祭が行われる。本日も家族それぞれに節分祭の準備に追われた1日だった。



節分祭の前夜に大雪が降ったこともありその時は本当に大変だった。これ以上天候が崩れないように祈るばかりである。


空海を主人公にした夢枕獏の小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を実写化した歴史ドラマ「空海KU-KAI 美しき王妃の謎」が中国でヒットしているらしい。



空海役の染谷将太氏は頭の形という顔立ちといい空海様らしい雰囲気が漂っている。それにしても剃り上げた頭の形の美しいこと!お坊さん向きの頭だと感心してしまう。



空海様が中国に留学された時は辺境からやってきた無名の私費留学僧でしかなかった。


後世に弘法大師と称えられる遥か以前の時代であり、その空海様が中国で頭角を現し、恵果に見いだされというのはやはり非凡というほかない。





相変わらず暇だと落語を聞いているが、素晴らしい季節感の描写に出会うととてもうれしくなる。


船徳」の四万八千日(7月10日)のうだるような暑さ、「夢金」や「鰍沢」の身の凍えるような雪の寒さ…春や秋の穏やかな気候より、厳冬のような厳しい気候のほうが描写が冴えるようである。





先日は本山から上野の国立博物館で開かれる
仁和寺と御室派のみほとけ−天平真言密教の名宝−』のチケット届く。観たい仏様満載だが東京まで足を伸ばすのはさすがに…



仁和寺HP】http://ninnaji2018.com/



みんなに読んでほしい本当の話―おしょうさんも泣いた25の生き方

みんなに読んでほしい本当の話―おしょうさんも泣いた25の生き方

【『月刊住職』連載のエッセイの単行本化。大変に感動的な内容である】


前後して同じく本山より届いたのが成田市・長寿院住職篠原鋭一師が醍醐寺で講演された講義録『僧侶に求められている行動への目ざめ』。


お坊さん専門誌『月刊 住職』に連載されている篠原氏のエッセイには毎回胸を打たれるが、この講演でも深刻なテーマを私たち僧侶に投げかけておられる。


毎年日本では3万人をこす老人が誰にも看取られることなく亡くなっていく、併せて、毎年の自殺者も3万人を超えるという。


この現実は世界的にも大変に深刻である、講演の内容もきわめて考えさせられるものがあった。節分祭が終わったら改めて考えてみたい。


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