生きている密教

  


島根県太田市で野焼きが風であおられて待機していた消防車に燃え移り、まさかの…



消防車全焼


野焼きというのはあっという間に燃え広がるので要注意である。








相変わらず国会ではモリとカケとかやってますよね…



気が付けば北朝鮮はいうに及ばず、アメリカ、ロシア、中国では不気味な指導者が一斉に輩出している。



そんな事態のなかで小さな小さな問題を延々やっていてどうなのよとつぶやきたくなる。









夕方、仏像拝観の方が来られた。



少しお話していると御大師様を大変に慕っておられる方で中国の青龍寺まで行かれたという。


最近は仏像ブームで仏像を熱心に拝観される方も来られる。仏像を見たいというのは基本的には鑑賞としての意味合いが強い。鑑賞が必ずしも信仰に結びつくわけではない。



そうしたなかで信仰や信心を求めてこられる方も時折ある。



仏像が好きな方と御話するのは楽しいことだが、信仰や信心の話となるとこちらも楽しんで…というわけにはいかない。



その方は人生に悩みぬいて高野山奥の院に足を運ばれた時に御大師様から「生きなさい」「生き抜きなさい」というお言葉を頂いたように感じられたという。



その方の佇まいを拝見しているとその方がきっと御大師様からのお言葉を頂かれたに違いないという気がして御話を聞かせて頂いた私も感動を覚えた。



1時間近くお話をしたように感じたがあっという間だった。



その方が来られたのは私が外出しようとした直前だったのでもし私が5分早く家を出ていたらお出逢いできなかった。そう思うと出逢いというのは一期一会であると思わずにはいられなかった。




本日は一日中好天だった。


日中の明るい陽射しも好きだが、午後4時をまわったくらいの少しだけ陰った日差しも好きである。どこか柔らかく、オレンジや赤を帯びた光を感じる。


相変わらず満開の水仙が夕方の日差しに照らされるのはとても綺麗だった。










先日終了したNHKの「シリーズ人体」全7回が終了。



【シリーズ人体】https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20180325



最新の科学・医学の到達点が解き明かし続ける人体の神秘ともいえる営みは驚きの連続だった。




一個の人体が巨大な世界、宇宙に匹敵するような営みによってなりたっている…それは想像をはるかに超えた世界だった。





最後に番組が到達した結論というのは


『生きているだけで素晴らしい』

『生きていることが素晴らしい』

『この世に生まれてきたことが素晴らしい』


というとてもとても大切なメッセージだったのではなだろうか。




生きているというただそれだけの裡に、私たちの身体のなかでは奇跡の連続としかいいようのない営みが行われ続けている。



そのことに気が付けば自分自身の身体というもの、自分が生きているということ
をリスペクトせざるを得なくなる



政治や宗教、個人的思想や利害関係などで人間は簡単に争い、殺し合う。



対立している思想や行動を生み出した思考や感情は間違いなく存在している。


だが、どんなに嫌い憎い相手であっても相手の身体(生命)が生きているという事実は自分く同じようにリスペクトせざるえを得ない。



もしかしたら科学は宗教より先に生命のあるがままが尊いう結論に達しつつあるのかもしれない。


そのことは御大師様がこの身このままで仏になるという即身成仏の思想を体現されたこととどこかでつながってくるのではないだろうかと感じる。



そして素晴らしい存在としての私たちは自然、宇宙ともつながり、動物、植物、昆虫、鉱物とあらゆるものとつながり響きあい存在している。


現実世界がそのままが理想世界になるという御大師様の密厳国土の思想は今日のような争乱の時代にこそ評価されるべきではないだろうかと思わずにはいられない。個人が救われ、世界が安寧であるようなそんな密厳国土の時代は到来するのだろうか。






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