雄島参り 漁師さんの味噌汁



念願かなって毎年6月1日に執り行われる雄島参りに初参加。



舞鶴市の沖合に並ぶ無人島雄島と女島



その雄島に上陸して神事を行うのが雄島参りである。




朝9時半に三浜の桟橋から幾艘もの船に分乗して出発。


20分ほどの船旅。船速は不明だが隣を航行する船は速度は増すと船底が半分くらい海面から浮いてみえる。体感するスピードはかなりの速度である。


けして波は高くないが時々体が浮くほどの衝撃を受けてヒヤリとする。





雄島の手前から小舟に乗り換え上陸。


海岸は大小の岩塊があり歩きにくい…






神社で神事が粛々と行われます。





京都府前知事、舞鶴市副市長をはじめ錚々たる来賓が並ぶ。



神事の後は海岸で会食。


ブルーシートを張った海岸に座り、テーブルは合板の板1枚。





仕出のお弁当に添えられているのはこのうえなく新鮮な魚で作られた刺身、煮魚、汁物。


猟師さんの汁物というとアラ汁か何かと思ったら


器の底から不思議な物体が…




亀の手そっくりですがそのまま「カメノテ」という名前を持つ固着生物の一種でフジツボの仲間。



浜辺で海を見ながら、漁師さんの手料理を食す…贅沢の極みですな。



このカメノテの味噌汁も実に美味しかった。


カメノテの<手首>の部分をねじ切ると中に身が入っていてこれを食べるというのを教ええて頂きました。





大宝元年(701年)に舞鶴の沖にあったという凡海郷(おおしあま)という島嶼が一夜のうちに海底に沈みその際に海上の残ったのが雄島と女島であるという。




雄島女島には沢山の異称があり冠島沓島(かんむりじま・くつじま)とも呼ばれる。


このことについては何年か前にもブログに書いたので関心のある方はご一読を。


【関連記事】http://d.hatena.ne.jp/burogubou/20110608




単に形状が<冠>と<沓>に似ていたのではなく、冠を沓を残して仙人と化す尸解仙(しかいせん)になぞらえられているのではないか?というのがいつもの妄想である。


大宝元年(701年)に海上の島“凡海郷”が一夜にして消えるという奇事のなかにどのような崇敬すべき意味を見出したか定かではないが、祀られている老人嶋神社から私は仙人(不老不死)をイメージしてしまう。雄島の別称に常世島(とこよじま)もあるし…



老人嶋神社が分社されたのが大川神社であるとか、老人嶋神社が宮津の籠神社とも深い関係にあるとか、大本教の開祖出口なおが沓島で神事を執り行って日露戦争の勝利を祈願した…雄島女島については話題も考えるべきことも尽きない。



それにしてもカメノテの味噌汁がもう一度飲みたいものだ…それとも雄島で頂いたからあんなに美味しかったのか。








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