入梅 名筆 お薬師様のお薬

関西は本日から梅雨入り。終日雨模様。



気温もそれほど低くない。穏やかに雨の降る日は心も落ち着く気がする。



雨をもらって雑草がぐんぐん伸びるのが眼に浮かぶようである。梅雨は雨をもらって草が伸びる一方、雨天で作業の日が減るのでなかなか大変である。







真言宗の開祖で「日本三筆」の一人として知られる弘法大師空海(774〜835年)の直筆書を基にした拓本が四天王寺大学大阪府羽曳野市)で見つかった。

嵯峨天皇(786〜842年)から綿と七言詩を贈られたことに対する返書である。末尾に「弘仁五(814)年三月一日」の日付があるという。

空海様が脱字されている部分もあってまさに「弘法も筆の誤り」。




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遷化された浄瑠璃寺の御住職の追悼文集を拝見していたら、語録のなかに次のような一節があった。


過去世から現世へお薬を与えて、いのちを送り出していただいたのが薬師如来で、遣送仏ともいうようです。そのお薬とは何かといえば、自然治癒力です。このごろ薬漬けの薬害に悲鳴を上げている人間の愚かさにとってのいい話です。




お薬師様は薬壺である“薬壺”(やっこ)を持った姿のことが多いが、その薬とは一体どんな薬なのだろうと考えたことがあった。お薬師様のお薬が自然治癒力とは思い至らなかった。


遣送仏(けんそうぶつ)というのはどのような意味であるが定かではない。


薬師如来に遣送された者を迎えるのが来迎仏たる阿弥陀如来であるともいわれる。


このところはとても関心あるところだが詳細は不明。



船で中国にわたるときにお薬師様をお祀りしたとも聞いたことがある。単にお薬師様の御利益にあずかるということなのかとも思ったが、案外、お薬師様の遣送するという働きに関係があるのかもしれない…



心の傷をさしてトラウマと呼ぶことが多いが、お薬師様のお薬は身体の病だけでなく心の傷も癒してくださるにちがいない。



この世に生まれると身体の病も心の病や傷や心の傷にも遭うが同時にそれらを癒す薬も私たちに与えて送り出して下さっているのかもしれない。





智恵のことば―『法句経』に学ぶおだやかな生活

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