今年の目標

   

昨日の夕方から久しぶりに裏山で猿の声がする。どうやら小猿が多いらしく甲高い、細い泣き声がする。夜、布団に入ってもまだ聞こえる。そして今朝起きても、まだ泣き止んでいなかった…一体、何があるのか、ちよっと不気味である。新年会でもやっているのだろうか…


昔、仏像の納めてあった倉庫に整理していない本やマンガがどっさりある。
今年の目標はこの整理していない本を片付けることである。だが、整理し始めるとついつい読みふけってしまう。


人にはそれぞれに笑いのツボというものがある。

私は、本人はあくまでまじめに振舞っているのに、第三者から見ると可笑しい…という笑いが好きである。

マンガだと野中英次氏の「課長バカ一代」とかいいですね.

絵だけ見るとすごくまじめでその表情は変わらないが、やってることは兎に角可笑しい「魁!クロマティ高校」よりこちらのほうが好きである。


久しぶりに宇野信夫さんの「江戸の小ばなし」(文春文庫)を読む。

 宇野氏は脚本家として有名だが、お書きになるエッセイが不思議に深いユーモアや哀愁を感じる。

 この本は氏が集めたり、翻案した江戸時代の小噺集である。

 有名な落語の本ネタが沢山出てくる。とにかく江戸時代は娯楽としての笑いが求められた時代であったようだ。

 幾つか書いておこう

     『面倒』

不精な男が4、5人寄って、
「どうだ、この連中で不精会というものをこさえようじゃないか」
中の一人が
「よせよせ面倒くさい」



      『臆病侍』

 臆病な武士が、夜、厠(かわや)へ行く。女房に明かりを持たせ、厠のうちから、
「そなたは怖くはないか」
「なんの怖いことがござりましょう」
「ウム、さすがは武士の妻」



      『夫婦』

 結婚して半年…亭主が語り女房が聞く
 結婚して三年…女房が語り亭主が聞く
 十年後…亭主が怒鳴り、女房がわめき、隣の人が聞く



江 戸時代の笑いというのはテレビの笑いのようなギラギラした感じはないが、何ともいえない可笑しさがあって好きである。