武蔵の声

今朝も朝4時からコーギー犬が吠えはじめる。

朝の四時である…いつまでたっても爆音の鳴き声が止まないので仕方なく外に出ると、すごい寒いっ…頭を剃ったばかりで髪の無い頭に冷たい午前四時の冷たい風が吹き付ける。すっかり眼が覚めてしまった。これが毎日続くのか…



お寺で話をするネタ集めに落語を聴いていたが、昨年、徳川夢声の朗読のCDを手に入れた。吉川英治原作の「宮元武蔵」の朗読である。ラジオ放送されて伝説的な人気を博したものだが、CDにして77枚,22万円もするというので諦めていたら、新潮社のダイジェスト版6巻(各巻3000円)を見つけて買ってみた。

夢声氏は多芸多才な人だったが、なかでも「話術の神様」と言われた人である。落語、講談,従来の朗読のいずれでもない、素晴らしい語りだった。

重々しいというよりはむしろ力の抜けた感じすらするのだが、語られる情景が眼の前に浮かび上がってくる…それが尋常でない。特に最終巻の巌流島の決闘などは文字どうり圧巻である。

機会があったら聴いてみて頂きたい。


【おまけのクイズ】

寄席には様々な芸人があるが、お客さんからお題をもらってそれを紙で切るという芸がある。この紙きりの芸人さんにある時「白梅紅梅(はくばいこうばい)」という題が与えられた。(なかなか粋なお題だと思いません?)紙はもちろん白一色である。さてこの芸人さんはどんな絵を切り抜いたでしょうか?

※ ヒント 「とんち」「しゃれ」を使ってこの芸人さんはある絵を切り抜いて拍手喝采を浴びたそうです。