春立ちぬ

今年は大変に雪が少ない。丹波の中でも舞鶴は雪が少ないようである。
 外に出ていると、屋根先からわずかに残った雪がはみ出し、溶けた雪が水滴になって落ちている。陽が差すと、その水滴に映って光る。

黒澤明の「赤ひげ」の終わりのほうにそんな情景があったのを思いだした。
ある批評家が雪解けの描写は主人公が家族と和解することを象徴させたものだと書いていたが多分その通りだろう。いい映画である。


今日は立春

旧暦における春の始まりである。中国では立春を盛大に祝うが、日本人にとってはあまり大きな意味を持たなくなっいる。ひとつには日本人が農事から離れつつあるからだろう。農業に携わる人にとって春は待ち遠しいものである。
 
不思議なことに、昨日までと空気が違う気がした。何かが変わったのか、それとも気のせいか(笑)


犬を散歩に連れていった妻がフキノトウらしきものを見つけたと教えてくれた。本当なら随分早い気がする。

こうした切り替わりの時期に心も一新したいと思う。