警察の「重い腰」

      【のんびりしてられない日記】

 飲酒運転の処罰の厳罰化により飲酒運転による交通事故が激減した。
本人はもとより酒類を提供した者、同乗者、車両の提供者、関係者に高額な罰金が課せられることになった。

 さてひとつだけ気になることがある。
 
 それは徴収された高額な罰金の行方である。このことに関する報道は殆どなされることが無い。

 日本のお役人にとって法律は打ち出の小槌と化すことがある。
 法律で<×××を使用すること>と義務づけられたとき<×××>に対する巨大な需要と権限が発生する。
 そして法律を定めたお役人は<×××>の製造企業や企業の関連組織に接待を受けたり、天下りをしたりという構造が生まれる。

 罰金もまた然りである。
 私達は罰金の行方をしっかり見定めておかないといけない。
 飲酒運転の厳罰化によって生じた高額な罰金によって潤っている人達はいないのだろうか?

 警察の上の方にいらっしゃるお役人は頭が良いので、上から何かを押し付けることはしない。危険運転致死傷罪でも、飲酒運転の厳罰化でも大きな事故が発生し、マスコミが大々的に取り上げ、沸き起こった世論に突き上げられるように警察は「重い腰を上げて」法律の改正に踏み切った。だが、それが巧みな世論誘導だとしたら…ちょっとコワイ…

 
 
 そして、次に警察が重い腰を上げる日は近いと思う。

 それは自転車関連の法規の厳罰化であると予想される。

 すでにあちこちでその外堀を埋めるかのような事例がちらほらと見受けられる。
 自転車用の模擬免許証の発行、違法な自転車運転の厳正な取り締まり…昨日もディスカウントストアの自転車売り場に行ったら、違法な自転車運転とその処罰が列挙されたポスターが貼ってあった。実際、自転車のマナー違反にはうんざりすることはあるし、自転車による交通事故も多発している。だが法律制定の背後に動いているものについて私達は常に意識を向けていないといけない。

 近い将来、自転車による悲惨な事故(例えば自転車による高齢者のひき逃げなど)が大きく報道され、世論が自転車の運転の規制に動くだろうと私は予想している。

 警察は何に対し重い腰をあげるのだろうか?
 違法な自転車運転の厳罰化、罰金の高額化、自転車専用道路の新設、違反者への講習の義務、などなど…これらが私の単なる誇大妄想であればいいのだが…

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