あれこれ話


 関東では春一番が吹いたと報道されているが、当地は午後から「横殴り」という言葉がぴったりの強風。最初は雨だったのがすぐに雪に変わった。気温が低く、今夜は路面が凍結しそうである。明日は朝から兼務している山寺へお寺参りがあるので無事にたどり着けるか心配である。

 横殴りの雪風を見ていて「三寒四温」という言葉を思い出した。この時期に相応しい言葉だと思う。


 先日、知り合いが亡くなってかなり暗い気持ちで車を走らせていたとき、ラジオをつけたら(ウチの車はCDはおろかカセットすらないので)ビリー・ジョエルの「ピアノマン」という歌が流れてきて、すーっと心が軽くなった。歌には人の心を癒す力があるんだと改めて思った。


 昨日、引越しの話を書いたが、引越しやさんには「ピアノマン」と呼ばれる人たちが居た。
 ピアノを弾くのではなくピアノを専門に運ぶ人である。体格のいい人が多く、引越し屋さんの精鋭部隊という感じである。大きなピアノをたった二人で軽々移動させているのを見て驚いたことがある。


 鈴木重子さんというジャズ歌手の方がおられるが、この方があるテレビ番組でジョン・レノンの「イマジン」を歌われるの聞いて聞き惚れた。歌にも力があるし、優れた歌い手にも力があると思う。


 夜、汽笛が聞こえることがある。
 山寺といっても日本海が近いのである。
 寒い夜に聞こえる日本海の汽笛の音は寂しい感じがする。