お遍路さんにお接待

朝、法事に行く準備をしているとお遍路さん姿の男性が山門から入ってこられた。見るからに歩き巡礼のお姿。

近くに、松尾寺(まつのおでら)という有名な西国観音霊場がある。巡礼というと今日は四国八十八ヶ所が有名だが、西国観音霊場三十三ヶ所は7世紀に創始された日本で最も古い霊場である。ウチは松尾寺に近いのでついでに?脚を運んでくださる方が多い。

まだ若い男性だったがやはりこれから松尾寺に行かれるとのこと。
TOROPIKCANAのオレンジジュースでお接待して厄除けの千年カヤの実を差し上げた。

暫く前に京都の大きな霊場のお寺に行ったら、白いお遍路さんの装束の団体がバスに乗っていて、バスが止まると、運転手がすかさず杖の束を下ろして、一人ずつ渡していた。そこまで面倒見なくてもいいんじゃなかろうか?と思った…

今は巡礼さんの荷物もリュックやショルダーバックが多いが昔は笈(おい)という大きな荷物を背負って巡礼したそうである。お遍路さんの着ている白い笈摺(おいずる)は本来、荷物を背負うときに衣服が摩滅しないためのもの。(「笈ですれないように」の意味か?)

 やっぱり歩いて回るお遍路さんはエライ!
 これからもがんばってお接待しようと思った。

 今日は午前中法事。

 車で走っていると午前中の日差しはまだ強くない。特に、丹波は雲が多いのでなおさらである。
遠くの山並みを見ると、新緑の明るい緑から濃い緑に変わりつつある。ゆっくり動く雲の切れたところから陽が挿して、緑の山肌に当る姿が美しい。
 日差しと緑と風が溶け合っていて、見ていてとても気持ちが良かった。

【付記】
チベット問題、ウイグル問題をスルーしない為にとりあえず良さそうな本を2冊見つけました。
他にも良い資料をご存知の方は是非御教示頂きたく思います。

「中国はいかにチベットを侵略したか」マイケル・ダナム 著 山際素男 訳 講談社
                               1890円
「中国を追われたウイグル人  亡命者が語る政治弾圧」  文春新書  840円