夏の超簡単サッパリ料理 檀家さんトマトのガスパチョ
今日も兼務している山寺で妻と留守番。
先週、本堂前の寺務所の庇(ひさし)にスズメバチが巣を作っていたので、巨大化しては大変と思い、竹竿で叩き落したのだが、同じ場所にまた巣ができているのを妻が発見した。大きさは前回より一回りくらい小さい。小ぶりのリンゴくらいだが、一週間ほどでリカバリーするとは敵ながら大したものである…
妻と二人で本堂前の草むしりをしていると、本堂から物音がすることに妻が気づいた。
ごそ…ごそっ、ごそっ…ごそっごそっ
よく耳を澄ますと、不審な物音は分厚い屋根の中から聞こえてくるのである。
カリ、カリ、カリ、カリ、カリ、カリッカリッ…
今度は屋根の庇のあたりで物音がしたかと思うと、正面の庇の角から一筋の液体が滴りおちた。結構な量である…どうやら庇の中に生き物が住んでいるらしい。液体とはもちろん排尿であろう…
イタチか、ムササビか、アライグマか…屋根の中の散歩者とはまた厄介な隣人?が増えたようである。
普段住んでいる山寺に帰ってすぐに妻と外出する用事ができたので母親に夕食を頼むと。素麺ならできるとのこと。
ウチの母親は料理が嫌いである…
先日も堂々と「私は嫌々料理を作っている」と言ったので正直かなりがっかりである(笑)
上手くしたもので、住職は食べ物については全然うるさくない。終戦直後の食べられなかった時代に苦労しているせいなのだろうが、果たして彼は幸せなのか不幸せなのか…
素麺だけでは寂しいので自分で何か作ることにした。
檀家さんのやっている無人販売で買ったトマトが冷やしてあったので前から作ってみたかったガスパチョを作ることにした。
ガスパチョはもともとはパンをスープにして食べる料理だったそうなので、パンの入らないガスパチョは単なるトマトスープというべきかもしれない。
トマト数個を皮ごと荒く刻んでミルサー(イワタニ製のフードプロセッサー)へ。
オリーブオイル、リンゴ酢※、塩コショウを適当。水を少々。
かなり迷ってから生のニンニクを半かけらすりおろして入れる。
五薫(タマネギ、ニンニク、ニラなど)は生で食べないことにしていたのだが、ここはどうしてもニンニクを入れないと味が上手く決まらない気がしたのだ。生のニンニクを食べるのは多分10年ぶりくらいである。イタリア料理ではトマトとニンニクを良く使うが、どうもトマトとニンニクは組み合わせの妙のような関係らしい。
ミルサーに40秒もかけると綺麗な色の液体になった。予想より白っぽくて、牛乳でも入れたような色である。
容器に入りきらなかったトマトが半個残っていたのでお約束で刻んで浮かべる。
一口食べて…かなり幸せになれる味だった!やはりごろっと切ったトマトが入っているのはアクセントとしてとても具合がいいと思った。よく粉砕されているのでトマトの皮も全然気にならない。夏の暑さに疲れた身体にもりもり元気がでる感じである。オリーブオイルが入っているので油を酸化させずに摂ることができる点も優れている。
ベースのトマトが新鮮なのが何よりだが、今度はレタスなど他の野菜でも作ってみたい。
ニンニクはオリーブオイルで炒めてから入れてもいいことに後から気づいたが、やはりトマトとニンニクは格別に相性がいい感じである。妻にも大好評だった。
Wikipediaの写真を見ていたら、彩りに青いものがあってもいいことに気がついた。
青紫蘇、胡瓜、パセリなどであろうか。
【追記】
Wikipedia「ガスパチョ」の項を参照にさせて頂きました。関係各位にお礼申し上げます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%81%E3%83%A7
※ リンゴ酢
ここ半年くらいリンゴ酢に凝っていて、毎日のように飲んでいる。寝る前にお酢を飲むと明らかに疲労の回復が早い感覚があるからだ。
最近のお気に入りは内堀醸造の「フルーツビネガー 純りんご酢」(360ml 735円)である。
有機リンゴ果汁だけを使ったお酢だが、そのまま飲めるほどの甘みがあり、毎晩、水で割って飲んでいる。以前はミツカンの「甘熟 リンゴ酢」というのを飲んでいたのだが、こちらのほうが安いし、風味がまろやかである。隣町のバザールタウンにしか売っていないのが難点だが…