暑中の御伺いを申し上げます


山寺のホームページならびに当ブログを御覧頂いている皆様へ

暑中の御伺いを申し上げます。

明治大正の頃は熱帯夜など一年に1日あるかないかだったとか…
私が子供の頃も夏に気温が30度になれば暑い!暑い!と騒いでいたのが、近年は夏の気温30度はむしろ低いくらいになりました。

手紙の成句には「酷暑」「極暑」「炎暑」などの言葉がありますが、今日のほうがぴったりくるようです。

その代わりといっては何ですが、暑い晴れた日には晴れた空に浮かぶ様々な色と形の雲に心を魅かれます。昨日の夕方もあまりに雲の色が鮮やかだったので妻と小浜方面へドライブしました。国道27号線を福井方面に走ると、澄んだ空に次々と雲が現れ見飽きることがありませんでした。

都会での夏は寝苦しいものです。
幸い山寺は夜も更け、朝方になれば気温が下がり、しっかり眠れますのでその点は幸せです。
それでも昨日はさすがに寝苦しく、朝方眼を覚ますと聞いたことのない不思議な音が聞こえました。
縁側に出て耳を澄ますと、秋に鳴く虫達が早々と鳴いていて、そこに早朝の蝉の声、川の水音、蛙の声が重なって、聴いたことのない不思議を音に聞こえたのでした。

酷熱の中にも虫の声を通して秋の気配が準備されているのを感じると、ふと無常感のようなものが心に浮かびます。
日常に心振り回される毎日ですが、意識の奥に何か、とても大切なものの胎動を感じることがあります。

私共と御縁ある皆様が御健勝で、その御心により深い何かを見出されますように願って止みません。


どうぞ皆様御自愛下さいますように。
                             合掌
                       
 平成20年7月18日
                           ぶろぐ坊  九拝
                          
      
【追記】
山寺のホームページを更新いたしましたので、御笑覧頂ければ幸いです。
http://ujimaccya69.hp.infoseek.co.jp/