京都人の好きな京都のお漬物 ニシダや「おらがむら」
【お坊様のレストラン】
長い長い間続いた炎天の後、一日半ほど雨が降り続いた。
山寺の周りは農家の方が多いので顔を合わせると「助かりました」「生き返りました」と笑顔で挨拶が交わされる。
楽しい光景である。
この時期、いろんな方からお中元を頂く。
有難いことである。
京都の叔母がニシダやの「おらがむら」というしば漬けを送ってくれた。
このしば漬けは叔母の大のお気に入りである。
京都のお漬物屋さんというとD安とかD井などがメジャーであるが、このお店は今熊野というところに小さなお店を構えているだけである。ここはデパートなどに出店を請われても断っていると聞いたこともある。
今熊野のバス停のそばにあるお店はそう広くない。店内はいつもお客で一杯である。
ここの看板商品は「おらがむら」だが他にも各種のお漬物も揃えている。
「おらがむら」というのは胡瓜、茄子、生姜、茗荷、しその葉を漬けたものである。ご飯に良く合うし、細かく刻んでおにぎりに入れるのが人気の食べ方である。
私は紅しょうがの代わりにお好み焼きやチャーハンに入れたりもする。
他店のしば漬けとじっくり味を比べてたことがないが、この「おらがむら」は地元京都ではかなりの人気者であることは間違いない。
一度、東京の三越本店の食品売り場に置かれているのを見かけたことがある。
三越のバイヤーさんもなかなかやるわいと思った。
今熊野は国立博物館、三十三間堂、妙法院、智積院などからかなり近い。
近くに行く機会があればお店を覗かれてもいいと思う。
「京都人の大好きなしば漬け」というのは京都のお土産にぴったりではないだろうか…