DEEPな関西人 「探偵!ナイトスクープ」の世界
本日でようやく棚経が終わった…
決して檀家さんや信者さんが多いわけではない。むしろ檀家の少ないお寺なのだが、当地ではお盆の飾り付けをするのが遅いので2日間で全ての檀信徒を回ろうとするからどうしても強行軍になる。
一番ハードだった今日は朝3時に起床して4時過ぎに棚経を始め、間に一時間半の休憩を挟んで午後6時過ぎに終了である。
昼間は40度近い残暑で、途中からは雷雨。午後は自転車でまわっていたからびしょ濡れだった。さすがに疲れた…
明日からは施餓鬼が始まる。お盆の繁忙期終了は17日の予定である。
お盆準備期間の忙しさや疲れを癒してくれたDVDがある。
「探偵!ナイトスクープ」というシリーズである。
朝日系で人気番組として放送されているもののベスト集なのだが、これを観ていると関西人という存在、或いは関西人の感性というものがかなり特異なものに思えてくる。
<バカバカしいことを真剣にやろうとする面白さ>とでもいうのだろうか…
最近のお笑いがある種のフィクションであるのに対してこの「探偵!ナイトスクープ」の笑いはあくまで事実を強調した笑いなのである。
基本的には視聴者からの依頼を<探偵>達が実地に調査、体験していく。
その面白さは決して一様ではなくて、唖然としたり、爆笑したり、感動したり…
勿論、私には全く受け入れられないものも結構あるのだが、とにかく癖の強い内容に引き入れられてしまう。
革靴の皮を調理して食べる話
老夫婦の経営する食堂が採算を度外視した大盛りの料理をだす店。
自殺者の多いことで知られる福井の断崖絶壁から2万回も飛び込み続けている男の話。
のど自慢で見た不思議な歌唱法の男性を探し出す話。
迂回して走る鉄道をマラソンランナーが追いかける話。
空手のできない母親が子供のために30枚の板を試し割りしようとする話。
6歳の男の子がモーターボートでモンキーターンに挑戦する話。
…このアクの強さは癖になる。
逆に言えば、関東の笑い(「テレビの笑い」と言い換えてもいいかもしれない)がそうした生々しい個性のようなものを排除して成立しつつあることの証かもしれない。
疲れたときに笑わせてくれる存在は真に頼もしい。
功徳大であるというべきだろう。「探偵!ナイトスクープ」に感謝である。