素敵なたし算 

今日は一日中雨である。寒さが肌に沁みるように感じる。

毎年、10月に地元の福祉施設で大規模なバザーが行われる。
最近はバザーを機会に死蔵しがちなものを思い切って提供することにしている。

CDを整理していたら鈴木重子さんのアルバムが出てきた。

随分前にNHK鈴木重子さんの歌うジョン・レノンの「イマジン」が放送されたのを聴いて感動し、この方のアルバムを何枚か買った。
(ちなみに「イマジン」と同じくらいすきなのは「COLORS OF THE WIND」という曲である。)

鈴木重子さんはインタビューの中で歌を歌っている時を「お風呂に入っているみたい」と言っておられたが、この方の歌の力みの無い感じで雨の日に聴くのには丁度いい。

従妹が結婚することになり、先日、山寺に挨拶に来てくれた。

従妹は美人で性格も良いのだが全然、結婚のそぶりもなかった。
その従妹が友人の紹介で良い相手を見つけたとのこと。私達の家族の間ではかなりその話題で盛り上がっている。

叔父と叔母、従妹と婚約者、婚約者のご両親が山寺に来られたのだが、私と母は出かけて留守だった。

妻は犬の散歩させていた。

山道を散歩させるので妻はお世辞にも綺麗とは言えない作業着姿で犬を連れていた。駐車場で突然コーギー犬が催して、ショベルでその後始末をしているさなかに駐車場に先方の車が入ってきて、かなり恥ずかしかったとのこと…

駐車場のすぐ横にお寺の畑があり、手伝いに来ていた妹が慌てて戻ってきたが畑仕事用のモンペ姿である。最後に住職が汚れまくった作業着にタオルで頭に鉢巻して出てきたという。先方は揃ってフォーマルないでたちで、対する当方は全員かなりどうでもいい格好…
おまけに妻の連れていたコーギー犬が突然、婚約者に飛びつきスーツに足型を付けてしまったという。

後で様子を聞いてかなりブルーになった…

もっとも婚約者の方も、先方のご両親もとても感じの良い方だったとのこと。
そしてみんなとても幸せそうだったと聞いて私も嬉しくなった。

結婚や就職というは人生の中で大きな節目になることが多い。
その節目を上手に生かすことが出来ればは大きく発展できる。従妹には是非幸せになってもらいたい。

私の人生も折り返し地点を越えたが、自分のこれまでを振り返ってみると人生にはいろんな節目があり、山もあり谷もあり、そして全体に何か流れのようなものがあって運ばれているという感覚がある。

そして人生の節目には家族を始めとする大勢の人間が関わってくれたことに今更ながら感謝を覚える。

昨日(9月28日)の産経新聞の1面「朝の詩」に楽しい詩が載っていた。

「素敵なたし算」  近藤明理

娘が嫁に行くのは
どんなに淋しいことかと覚悟をしていたが
その日が来てみると
息子が増えたような嬉しさでいっぱい!

すると先方の御両親も娘ができたみたい!と

こちらで足して
あちらで足してどこでも減らない不思議なたし算 結婚